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9月度ぶらくり会の講演要旨

クリックしてPDFでご確認ください。↓↓↓
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11月度ぶらくり会(第197回)例会開催のご案内

                      2018年10月10日
柑芦会 神戸支部会員各位

   11月度ぶらくり会(第197回)例会開催のご案内

野山も本格的に色付き始めましたが、皆様、如何お過ごしですか。
さて、11月度ぶらくり会例会を下記要領にて開催いたしますので奮ってご参加下さい。

                    記

1. 日時:2018年11月9日(金) 18:30~20:00
2. 場所:神戸市産業振興センター 801会議室  (JR神戸駅より徒歩約5分)
      神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号
      TEL 078-360-3200
     http://www.second.kobe-ipc.or.jp/incubation/access/ 
3. 講師:吉川 英則(よしかわ ひでのり)様
    和歌山大学柑芦会神戸支部会員
    (略歴)
大阪府出身
和歌山大学経済学部卒業(17期、浅野ゼミ)
4. 講演テーマ:『アイルランド語学学校』
  ・講師は、3年前にリタイアされ、最近はボランティア団体に参加され様々な活動をされているそうですが、その他にも、イタリア、アイルランド、タイ、キューバ等への海外旅行で見聞を広められているとのことです。
その中でも今年の初夏に行かれたアイルランドの語学学校では、我々がなかなか経験できないようなことを経験されたそうですので、現地事情、裏話等を含めてご披露して頂けるものと思います。
5. 会費:1,000円
6. 懇親会:講演終了後、近隣の居酒屋で懇親会を開催します。是非ご参加下さい。
              (自由参加、予定会費2,500~3,000円)

*出欠のご連絡は、講演会、懇親会毎に11月1日(木)までに世話役・平林迄メールあるいは電話にて
ご連絡下さい。
特に、懇親会にご出席の場合には、会場の予約の関係上必ずご連絡下さい。
  ・メールアドレス:hirabayashi9497@yahoo.co.jp 
                                                以上

ぶらくり会 世話役 平林義康(大学20期)

9月度ぶらくり会(第196回)例会開催のご案内

                                  2018年8月16日
柑芦会 神戸支部会員各位

          9月度ぶらくり会(第196回)例会開催のご案内

立秋も過ぎましたが相変わらずの猛暑続きです。皆様、熱中症等にはくれぐれもご注意ください。
さて、9月度ぶらくり会例会を下記要領にて開催いたしますので奮ってご参加下さい。

                           記

1.日時:2018年9月18日(火) 18:30~20:00
2.場所:神戸市産業振興センター 801会議室  (JR神戸駅より徒歩約5分)
      神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号
      TEL 078-360-3200
      http://www.second.kobe-ipc.or.jp/incubation/access/ 
3.講師:上野 美咲(うえの みさき)様

    和歌山大学経済学部特任助教

    (略歴)
    大阪府出身
    和歌山大学経済学部卒業(55期、足立ゼミ)
    三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)勤務
    英国UCLバートレット校にて修士号取得

4.講演テーマ:『地方版エリアマネジメント』
  =神戸市はユネスコ創造都市ネットワークの都市デザイン分野の創造都市になぜ認定され日本におけるトップランナーになりえたか。 その秘訣について語る=

・講師は、「エリアマネジメント活動が市街地の経済活動に与える効果やソーシャル・ビジネスの役割に関する研究」を進められていますが、この度『地方版エリアマネジメント』というタイトルの研究論文を完成し書物として発刊されました。
講演では、そもそもエリアマネジメントとは何か、そしてその活動は誰が行っているのか、我々の日常生活あるいは経済活動にどのような影響があるのか(例えば、地価に対する影響)、その他我々の意識しないところにその活動成果が上がっているのか等を語って頂きます。
そして、我々柑芦会メンバーがどのような形でエリアマネジメント(あるいは地域活性化)に関わってきたのかあるいは今後関わることがあるのか、もしくは関わるべきかについてもご教示願えればと思っております。

5.会費:1 ,000円
6.懇親会:講演終了後、近隣の居酒屋で懇親会を開催します。是非ご参加下さい。
(自由参加、予定会費2,500~3 ,000円)

*出欠のご連絡は、講演会、懇親会毎に9月9日(日)までに世話役・平林迄ご連絡下さい。

                                           以上

ぶらくり会 世話役 平林義康(大学20期)


ぶらくり会30年7月例会(第195回)報告

ぶらくり会30年7月例会(第195回)報告

開催日時:7月11日(水)午後6時30分~午後8時
開催場所:神戸市産業振興センター 801号室
講  師:垂水 千佳(たるみ ちか)様
     NHK大阪放送局キャスター(2018年4月~)
    (略歴)
     福岡県北九州市出身
     慶応義塾大学文学部卒業
     NHK北九州放送局
NHK神戸放送局(2013年4月~2018年3月)
     勤務後現在に至る
講演テーマ:「人前での上手な話し方」
出席者数 :24名

 7月度のぶらくり会例会は、NHK神戸放送局の夕方の番組「ニュースKOBE発」で長らくキャスターを務められ、今年4月からは大阪放送局で気象キャスターの傍ら土曜日朝の「ウイークエンド関西」のレポーターとして活躍されている「垂水 千佳様」に講師となって頂き、「人前での上手な話し方」についてお話して頂きました。
 
ご講演頂いた以下の各項目についてその概略を報告します。
1. 呼吸法および母音の発音
2. 話し手が聞き手に与える3つの情報
3. 話が伝わる5か条
4. 話の組み立て方
5. 話し上手は聞き上手
6. 人前で緊張しないために

 まず『呼吸法および母音の発音』ですが「横隔膜を下げて、肺をお腹の方に広げる」イメージが大切だそうです。
そして母音の発音の基本を教えて頂きました。
「あ」・・・リンゴをかじるときのような、あくびをするときのような口の形
「え」・・・「あ」から口をやや横に広げる、舌の真ん中から先が少し浮く
「い」・・・さらに横に広げる
「お」・・・「あ」の口の形を縦にして、唇を少し前に突き出す
「う」・・・「お」の形から唇を尖らせる、指1本分くらいはあけるように
なお、劇団四季ではいつも以下の発生訓練をしているとのことでした。
リトルマーメイドのセリフ「ほらみて、いいでしょう? 大切な宝物」の子音を取って、かつ抑揚を付けて母音だけで「おあいえ、いいえおう?あいえうあ あああおお」と。

 次に、『話し手が聞き手に与える3つの情報』についてお話して頂きました。
3つの情報とは、「言語情報」、「聴覚情報」、「視覚情報」ですが、それぞれの情報の聞き手に与える影響力は7%、33%、55%であるとアメリカの心理学者メラビアンが研究と実験に基づき提唱したそうです(メラビアンの法則)。
人に話をするときには話の内容(構成を含む)=「言語情報」、話し方(声の大きさや抑揚等を含む)=「聴覚情報」、話し手の外見や態度(身だしなみ、表情、姿勢、仕草等を含む)=「視覚情報」が大切であることは理解できますが、その中でも「視覚情報」が大きなウエイトを占めていることは驚きであります。
人前で話をするときには、メラビアンの法則を念頭に取り組むことが必要でしょうね。

『話が伝わる5か条』とは、以下の5か条のことです。
その1.大きな声を出す
その2.スピードを変える
その3.間をあける
その4.声のトーンを変える
その5.わざと噛む
垂水様からは、星の王子さまの一節「いまぼくが見ているのは、単なる入れ物にすぎない 本当に大切なものは、このなかに入っている 目に見えない何かなんだ」を5か条のそれぞれを踏まえてナレーションをして頂きましたが、確かに、平坦に読み上げるのとは違って、心地よく聞くことが出来ました。

 『話の組み立て方』では、番組造りに大いに活用している方法を紹介して頂きました。
通称「ペタペタ」と言っているそうですが、これはいわゆる「POST IT」カードに番組に関する項目、その内容等を何枚も記入し、壁や床に貼り付け、順番を入れ替えたりしてより良い番組作りのために活用しているそうです。
NHKの局内では結構行われているそうで、垂水様は今年の神戸ルミナリエを紹介する際に、今年のルミナリエ、震災とルミナリエ、震災を知らない世代の活躍というそれぞれの切り口で「ペタペタ」を活用して話の組み立てをされたそうです。

 『話し上手は聞き上手』という言い回しはよく聞きますが、垂水様は「聞き上手の極意」として
以下の項目をあげられました。
あ・・・相手に興味を持つ
い・・・いい質問をする
う・・・うなづきと相槌
え・・・援護射撃
お・・・おしまいまで聞く
各項目について更に具体的なお話をして頂きました。
1 相手に興味を持つ
・内容としては、この人との会話から、何かを学びたい、新しい知識を得たい、経験談を聞きたい、この出来事をこの人ならどう感じるか、等々。
・相手の話に「傾聴」する、つまり耳を傾ける、心を傾ける。
2 いい質問をする
・「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」ではいい質問するとそれぞれ以下の効果が得られます。
・「オープンクエスチョン」では、話を広げたり、相手の気持ちや考えを引き出せる、話し手が自由に話せる、多くの情報が得られる。
・「クローズドクエスチョン」では、はい、いいえで答えられる、ものごとの結果をはっきり知りたいときに有効、ただし、この質問だけだと会話が途切れやすい。
・更に、妄想力、想像力を駆使し、あの手この手の質問をして相手から答えを引き出す。
3 うなづきと相槌
・相手への共感、オウム返し、言い換え等が効果的
4 援護射撃
・救け船を出す、相手を否定しないことも大切
5 おしまいまで聞く
・頭のいい人は、結論が見えてしまう、自分の知識を披露したくなるものですが、相手はただ単に言いたいだけ、聞いてほしいだけのケースもあるので、そこはぐっと我慢して「おしまいまで聞く」ことが大切

『人前で緊張しないために』・・・、誰でも人前で話をする時は緊張するものだと思いますが、場慣れした垂水様でも緊張をしないために以下の様なことをされているそうです。
・原稿をいったん忘れる
・早めに会場に入る
・味方を見つける・・・会場内には当方の話にいちいち頷いてくれたり、真剣に聞いてくれたり
する人が必ずいます(味方)。その人たちに向かって話しかけるように
することだそうです。
 ・気にしない・・・あれこれと悩まないことだそうです。

 最後に、ご講演の中で、レポート制作に当っての裏話もいくつか披露して頂きましたのでご紹介します。

神戸放送局時代の垂水様は、スタジオを離れての取材も多く、学校を訪ねたり、スポーツの取材を行っていたそうです(サッカーのヴィッセル神戸やアイナック神戸レオネッサ、バンディオンセ加古川等)。
 また、大相撲の取材も行っていたそうですが、特に芦屋市出身の貴景勝を幕内以前より応援されていたそうです。昨年の幕内昇進後に貴景勝にインタビューした際、「関取になって個室(一人部屋)になってよかったですね」と問いかけたところ、しばらく間をおいて「大部屋の方が良かった」との返事が返ってきたそうです。
理由を聞いてみると「個室にいるとお化けが出てきそうでこわい。大部屋がなつかしい。」と言ったそうです。人の話は「おしまいまで聞く」ことが大切であると実感したとのことでした。
 
 現在、大阪放送局でご担当の「ウイークエンド関西」では、北九州放送局時代に取得した気象予報士の知識を駆使して、日常生活の中に気象に関することを織り込んだ放送をするように心がけているそうです。
ぶらくり会開催の週末(7月14日(土))の「ウイークエンド関西」では醤油発祥の地・湯浅町の醤油作りをレポートされていましたが、醤油作りには真夏の暑さが必要であることを「暑い夏としょうゆの深~い関係」というキャッチコピーを前面に出して説明されていました。
 また、下打ち合わせの段階では、地元の方々が「田舎だから何もアピールするものがないと」と言われていたのを、垂水様は「妄想力」「想像力」を働かせ、あの手この手で質問をし、先付から水物まで醤油で作ったグルメツアーがあることを聞き出し、このグルメツアーが番組に取り入れられ放映されました。

 垂水様の聴講生を引き付ける話術と快活な話しぶりは、TVキャスターという職業柄だけからではなく、常日頃より様々な工夫と研究を重ねられて結果であると大いに関心した次第です。
今回の講演をご縁に、垂水様のご活躍を応援していきたいと思っております。
皆様も、NHK大阪放送局の以下の番組で彼女の活躍ぶりを是非ご確認ください。
・「ウイークエンド関西」・・・土曜 午前7時30分~
・「正午前気象情報」  ・・・土曜 午後0時前
・「18時前気象情報」  ・・・火曜~金曜 午後5時57分~

                                                以上
ぶらくり会世話人  柑芦会神戸支部 平林 義康(大学20期)
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ぶらくり会30年5月例会(第194回)報告

ぶらくり会30年5月例会(第194回)報告

開催日時:5月23日(水)午後6時30分~午後8時
開催場所:神戸市産業振興センター 801号室
講  師:西田 崇章(にしだ たかあき)様
     調剤薬局㈱プチファーマシスト オレンジ薬局泉佐野店管理薬剤師兼在宅推進部長
    (略歴)
     1973年熊本県生れ
     兵庫県立宝塚西高等学校卒業
     京都薬科大学薬学部製薬化学科卒業
     外資系製薬会社日本イーライリリー㈱入社・MR活動を行う
講演テーマ:「お薬の飲み合わせで起こる副作用(意外と知らない副作用)」
出席者数 :18名

 多くの皆様が日頃お世話になっている「お薬」ですが、医師に言われるがまま服用し、副作用等意外と知らないことが多いのではないでしょうか。
そこで、今回はその「お薬」の服用に当たっての注意事項等を、第一線で活躍されている薬剤師「西田 崇章様」にお話して頂きました。
 
 ご講演の内容は以下の各項目ですが、それぞれについてその概略を報告します。
1. 薬とアルコール
2. どのくらいの水で薬を飲むとよいか
3. なぜ、同じ量の薬を毎日続けて飲むのか
4. 薬に使用期限はあるのか
5. 薬のさまざまな副作用
6. 整腸剤でおこる副作用
7. 血圧の薬の副作用
8. 睡眠導入剤の副作用
9. 薬の副作用があったら
 10.薬の知識10か条

1. 薬とアルコール

1 飲んだお酒は体のなかでどうなるのか
口から入ったアルコールは胃から20%、小腸から80%吸収されます。その大部分が肝臓で代謝され、アセトアルデヒドを経てアセテート(酢酸)に分解されます。
アセテートは、血液によって全身をめぐり、筋肉や脂肪組織などで水と二酸化炭素に分解され体外に排出されますが、摂取されたアルコールの2~10%が分解されず、そのままのかたちで呼気、尿、汗として排出されます。

2 お酒を飲むとなぜ酔うのか
 血液に入ったアルコールは循環されて脳に到達します。すると、アルコールが脳の神経細 胞に作用し、麻痺させます。これが酔った状態です。
3 お酒の1単位
   お酒の1単位は純アルコールに換算して20gです。
   そして1単位はビールは中びん1本(500ml)、日本酒は1合(180ml)、ウイスキーはダブル1杯(60ml)、焼酎0.6合(110ml)です。
4 酔いがさめるまでの時間
   体重60kgの人が1単位のお酒を30分以内に飲んだ場合、アルコールは約3~4時間体内にとどまります。2単位の場合は約6~7時間かかります。これは個人差があるため、体質的にお酒に弱い人や女性ではもっと時間がかかります。

 2.どのくらいの水で薬を飲むとよいか

コップ一杯程度(約200ml)の水かぬるま湯で飲むのが良いとされています。
   その理由としては、薬(内服薬)を胃や腸に運ぶことと、薬を溶かす(製剤から薬効成分を溶出させる)ためです。

3. なぜ、同じ量の薬を毎日続けて飲むのか

薬の効果は、薬の有効成分の血液中の濃度(血中濃度)によって左右されます。血中濃度は高ければよいというわけではなく、それぞれの薬に効果的な濃度があります。そのため、薬の飲む量(服用量)や回数は治療効果、血中濃度、副作用に配慮して、あらかじめ設定されています。

 4.薬に使用期限はあるのか

   直射日光、湿度、温度などによって薬の成分が分解したり、変質したり、効果が弱くなったりすることがあるため、薬にも使用期限が定められています。
 飲み薬で3年、外用薬で5年です。
 ただし、処方された薬には使用期限が明記されていないことがほとんどです。処方された薬は医師・歯科医師が症状や病気を診断してから処方され、期間に飲み切ることが前提となっているからです。

5. 薬のさまざまな副作用

アレルギーのある人、腎臓、肝臓など薬の分解や排泄に直接関係する臓器に疾患がある人子供、お年寄りなど、薬を分解・排泄する力が弱い人は副作用がでやすくなっています。
薬の副作用として、ふらつき・転倒、物忘れ、うつ、せん妄、食欲低下、便秘、排尿障害等があります。
6種類以上の薬を飲むと副作用の確立が高いとの統計もあるので、薬はなるべく5種類までにしたいものです。
また、薬の種類を減らすには、・優先順位を考える、・本当に必要な薬かどうか、・控えるべき薬はないか、・生活習慣の改善は出来ないか等考えることが肝要です。
あわせて、医師、薬剤師に対して他に使っている薬を必ず伝えることも薬のトラブルを避けるための心得です。
副作用の起こるお薬の飲み合わせのうちよく知られているものとして以下のものがあります。
・降圧剤とグレープフルーツジュース
・抗結核薬とマグロ、チーズ
・総合漢方薬とコーヒー、コーラ⇒ 眠気防止にカフェインを配合したものが多く、カフェインを含むコーヒー、コーラと併せのむとカフェインの過剰摂取となり、様々な弊害をもたらすことがあるます。
・睡眠薬とアルコール
・抗菌薬・抗生物質と牛乳・ヨーグルト

6. 整腸剤で起こる副作用

整腸剤は、大きく分けて生菌製剤と耐性乳酸菌製剤にわけられ、生菌製剤の効能・効果は「腸内菌叢の異常による諸症状の改善」、耐性乳酸菌製剤は「抗生物質、化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善」とされていますが、副作用としては以下のもの
があります。
・急性胃腸炎・・・・下痢、吐き気、腹痛などを起こす病気。ほとんどは自然に治癒
・過敏性腸症候群・・検査では異常が見られないがお腹に不快感・便秘・下痢が続く状 態の病気
・便秘症・・・・・・一般的に排便が週3回以下と少ない状態を指す
*便秘とは、「週3日以上排便がない状態、または毎日便意があっても残便感がある状態」をいいます。
便秘にも種類があります。
・弛緩性便秘・・・腸の運動や腸力の低下によるもの。高齢者やお産回数の多い女性などがなりやすい。
・痙攣性便秘・・・腸の運動がひきつったようになり、便の通りが悪くなるもの。下剤の乱用、過敏性腸炎などが関連している。
・直腸性便秘・・・排便の反射が弱くなっているもの。排便を我慢すること、浣腸の乱用などが原因。
・器質性便秘・・・大腸の炎症やがん、手術後の密着など、腸そのものによる通過障害や排出障害で引き起こされるもの。出血、腹痛、嘔吐をともなったり、心当たりがないのに便が急に止まるような場合は、直ぐに病院で受診してください。

  7. 血圧の薬の副作用

高血圧に関するガイドライン(高血圧の数値)が98年、00年、04年、09年と変更されるに伴って降圧剤服用者が激増しており様々な副作用も発生しています。
主な副作用として以下のものがあります。
 ・劇症肝炎・・・肝機能障害、黄疸
・無顆粒球症・・血液中の白血球のうち顆粒球がなくなる病気で、細菌等に感染しやすくなり肺炎や敗血症などの重症感染症を起こす場合がある。
・白血球減少、血小板減少        
・房室ブロック・・心臓の電気活動が阻害される病気で、めまいや失神をきたすこともある。
・横紋筋融解症・・横紋筋細胞が融解し筋細胞内の成分が血中に流出する病気で、腎不全などの臓器機能不全を起こし、死に至ることもある。
・歯肉肥厚・・・・歯肉が過度に発達した状態を言い、プラークと薬の副作用が関与していると言われている。

   8.睡眠導入剤の副作用

中途覚醒時の出来事を覚えていない一過性前向性健忘やもうろう状態があらわれることがあるので、本剤を使用する場合には少量から開始するなど、慎重に行う必要があります。
なお、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告もあるので、異常が認められた場合には使用を中止すること。
主な副作用として以下のものがあります。
 ・精神神経系への副作用・・眠気、ふらつき、めまい、不眠、いらいら感、舌のもつれ等
 ・肝臓への副作用・・・・・AST(GOT)、ALT(GPT),、γ-GTP、Al-Pの上昇
 ・消化器への副作用・・・・口渇、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、便秘等
 ・循環器への副作用・・・・血圧上昇、動悸、胸部圧迫感、血圧降下
 ・過敏症・・・・・・・・・発疹、掻痒
 ・骨格筋への副作用・・・・倦怠感、脱力感
 ・その他・・・・・・・・・味覚変化、皮下出血、尿失禁、便失禁等
 
   9.薬の副作用があったら

薬で副作用があった場合には「医薬品副作用被害救済制度」という制度を利用して給付請求を行うことが出来ます。
「医薬品副作用被害救済救済制度」は2004年4月に設立された厚労省所管の独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA、通称・パンダ)で取り扱っており、請求に必要な書類は同機構のホームページ(http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai/fukusayo_dl)からダウンロードすることができます。

  10.薬の知識10か条

  ① 人のからだは「自然治癒力」を備えています。しかし、「自然治癒力」が十分に働かないこともあります。そのような時に病気やけがの回復を補助したり、原因を取り除くために薬を用います。
  ② 薬は長い年月をかけて創り出され、承認制度により有効性や安全性が審査されています。
  ③ 薬には医師の処方箋が必要な医療用医薬品と処方箋がなくても薬局などで直接買える一般用医薬品があり、その販売は法律で規制されています。
4 薬は、使用回数、使用時間、使用量など、決められた使用方法がそれぞれ異なっており、医師・薬剤師の指示、薬の説明書に従って正しく使用しましょう。
5 医療用医薬品は、自分の判断で止めたり量を減らしたりせず、また、その薬を他の人に使ってはいけません。
6 薬には主作用と副作用があり、副作用には予期できるものと、予期することが困難なものがあります。
7 薬を使用していていつもと様子が違う時や判らないことがある時は、医師・薬剤師に相談しましょう。
8 薬は高温・多湿・直射日光を避け、子供の手の届かないところに保管しましょう。
9 「サプリメント」や「トクホ」は食品であり、薬ではありません。
10 「お薬手帳」は大切な情報源です。一人一冊ずつ持ちましょう。・・・東日本大震災の際に「お薬手帳」を携帯していたお陰で命拾いした事例もあったそうです。出来れば常に携帯したいものです。

 以上お薬に関する知っているようで知らない話を多くお聞きすることができました。
お薬に頼る必要のない生活を送るのが基本中の基本ではありますが、どうしてもお薬が必要な時には、医師・薬剤師の処方したお薬は用法に従ってキッチリと飲むこと、服用するお薬の種類は極力減らすこと、万一副作用と思われるようなことが起こった時には服用を直ちに止めて医師・薬剤師に相談すること、「お薬手帳」は常に携帯することで自宅外での不慮の病気、けが等に迅速かつ適切に対応出来るようしておくこと等が肝要だと思いました。

 人生100歳時代を元気に生き抜くためにも、お薬とは上手く付き合っていきたいものです。

                                                            以上
ぶらくり会世話人  平林 義康(大学20期)

ぶらくり会5月例会スナップ写真(1) ぶらくり会5月例会スナップ写真(2) ぶらくり会5月例会スナップ写真(3) ぶらくり会5月例会スナップ写真(4) ぶらくり会5月例会スナップ写真(5)

7月度ぶらくり会例会

柑芦会神戸支部会員の皆様

こんにちは。
7月度ぶらくり会例会を添付の内容にて開催しますのでご案内します。
多くの方々のご参加をお待ちしております。
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ぶらくり会30年3月例会(第193回)報告

ぶらくり会30年3月例会(第193回)報告

開催日時:3月20日(火)午後6時30分~午後8時
開催場所:神戸市産業振興センター 801号室
講師および講演テーマ;
1. 西村 竜一(にしむら りゅういち)先生
和歌山大学システム工学部助教/クリエ・所属職員
・『アクティブラーニングを世間に先駆けて行ってきたクリエ』
2.中島 敦司(なかしま あつし)先生
        和歌山大学システム工学部教授/クリエ・センター長
       ・『クリエで指導している地域活性化研究への方針』
3.福井 龍一(ふくい りゅういち)様/システム工学部4年生
・『クリエIT教育プロジェクト ―“IT×教育”で気付くこと―』
     4.辻合 悠(つじあい ひさし)様/教育学部4年生
       加藤 史也(かとう ふみや)様/システム工学部3年生
・『3大学連携天野地域活性化プロジェクト』
出席者数 :16名

 今回のぶらくり会例会は、昨年11月に引き続きクリエに関する講演を、クリエを牽引されているお二人の先生、西村先生および中島先生にして頂きました。あわせて、現役学生諸君からは現在取り組まれているプロジェクトについてお話して頂きましたのでそれぞれの概要を報告します。
 
 西村先生からはクリエ(和歌山大学・協働教育センター)では何を目的にどの様な方法でプロジェクトが推進され、今後どのように展開していくのかについて以下のご説明がありました。
1. クリエは学生が自らプロジェクトを立ち上げ、学ぶことが出来るPBL(プロジェクト型学習、課題解決型学習)の教育制度であり、学生がテーマと指導教員を決め、期間中の進捗等により単位の認定を受けることが出来る制度です。
2. 教員による指導の下、チームを組み、積極的に活動するプロジェクトに対し、さまざまな指導、活動場所や活動に必要な基礎的支援、プロジェクトメンバーから提案された課題(ミッション)に対する活動資金の補助も行います。
3. クリエプロジェクトは和歌山大学の全学部・研究科の学生が対象で、以下のことを目的としており、学生は大学で学ぶことの魅力を再発見することに繋がっていきます。
・学生は大学生活の中で成長を得るためのプラスアルファとして自ら学び、課題を解決するための基礎力を育成していきます。
・そして、社会で生きていくために必要な汎用的な力(ジェネリックスキル)の向上を目指します(プレゼン・作文力、コミュニケーション能力、技術・安全に対する知識、様々な活動を通じた協働の実践力etc.)
・また、大学の教職員と学内協働を行います(教員による活動に対する指導)。
4. クリエには、現在18のプロジェクトがあり360人超の学生が登録しています。
5.中でも特に世間から注目を浴びているいくつかのプロジェクトがあります。
 ①ソーラーカープロジェク
  ・ソーラーカーレース鈴鹿2016でクラス優勝・・・経済学部、システム工学部、観光学部  
   の学生が関わっており理系・文系を問わないモノづくりに取り組んでいます。
 ②クリエ映像製作プロジェクト
  ・和歌山市や企業、社会と連携したPR動画「おかえりなさい」を制作しました。
 ③脳情報総合研究プロジェクト
  ・文科省が後押しする自然科学系を研究する学生による自主研究の祭典「第6回サイエンス・インカレ」で2件が採択されました。
 ④クリエゲーム制作プロジェクト
  ・国際ゲーム開発者協会日本主催のCEDEC2016でアマ団体1位に輝くとともに、任天堂・スクエニ・カプコン等の有力ゲーム会社にプロクリエータを多数輩出しています。
6. クリエの活動はテレビ、ラジオ、新聞等のマスコミを通じて外部にアピールされています。
 ・NHK総合TV(関西)「ぐるっと関西おひるまえ」の放送でタレントの原田伸郎さんが和大に来訪されました。
 ・テレビ朝日系列「キスマイレージ」に「脳情報総合研究プロジェクト」のメンバーが技術を提供し出演しました。
 ・毎日新聞(和歌山版)に「あがらのまち自慢」が掲載されました。
 ・NHKラジオ全国公開生放送「旅ラジ」に取り上げられました。
 ・読売新聞(和歌山版)に「ものづくり 自主性育む」というキャッチでクリエが取り上げられました。
 ・今年3月3日にイオンモール和歌山で2017年度の成果発表会「クリエフェスタ」が開催され多くの来場者で賑わいました。
7. 今後のクリエは以下の2点を重点に奨励していきます。
1 地域の特色を活かした学びを奨励します(2018年「和歌山で学ぶ」)。
  ・和歌山の地域に根付いた技術や科学、文化、生活等を題材とする情報通信技術(ICT)の 
   活用やモノづくり活動を奨励していきます。  
   2017年には以下の2件のプロジェクトが実施されています。
    ・VRを用いたミカンの「有田剥き」動作の可視化(2017年情報処理学会関西支部大会ジュニア会員特別賞受賞)
    ・旧南紀白浜空港滑走路を用いたソーラーカーの走行試験(2017年鈴鹿4時間耐久レース2位(学生チーム1位)、県や白浜町との協働)
2 社会や大学内外との「協働」による課題解決を目指した活動を奨励します。
・和大卒業生との協働を推奨
 ・社会人の先輩から学生に助言
 ・同窓会人脈を活用した学外有識者との交流
 ・ホームカミングデー等での活動紹介
 ・「柑芦会」での学生発表
 ・「和歌山大学基金」への寄付の呼びかけ
また、協働教育を推進するための安全管理についても取組を進められており、その概要説明がありました。
 クリエプロジェクトには旋盤、フライス盤等の各種工作機械を使った作業や溶接作業もあり、ものづくりの基礎と安全教育に力をいれているとのことでした。そして2017年上半期には88名の学生が各種工作機械のライセンスを修得したとのことです。
あわせて、紙の教材による座学に加えビデオ教材も導入して安全教育に力を入れておられます。
 そして今後は、安全教育の導入部を対象とした自主的な教育環境を提供し、ライセンス講習等を通じてテキストでは表現に難しいノウハウを提示していくとのことです。また、クリエが有する知見を整理・コンテンツ化し指導者が交代しても耐えうる教育品質を確保するようにしたいと。
その一環としてモノづくり関係のテキストや中島先生や藤永経済学部長他の先生方が著者となって纏められた「和歌山大学フィールドワーク読本」等も有効活用したいとのことでした。
 中島先生からは和歌山大学が地域に愛される大学になるには何が必要かというお話とともに「和歌山大学フィールドワーク読本」の中身についてご紹介がありました。
 先生は(和大が)地域から愛される大学になるためとして以下の各項目をあげられています。
1 地域に優秀な人材を輩出する大学であること
 ・地域を好きになれる学生の育成するためにずっと愛着を持てるネタで教育すること。
2 地域の課題解決をリードできる大学であること
 ・和大でなければ出来ない専門研究
 ・他大学に明け渡さない気概
 ・世界に向け成果/情報を発信
3 和大生には質の良い教育を
 ・和大生だからと頼れるという状況づくりが必要
 ・若さだけでは「能力」は愛されない
  ・「和大生が考えた○○」・・・他の誰でもない和大生が考えたものであることで意味があるようにしなければならない。
次に、「和歌山大学フィールドワーク読本」についてのご紹介がありました。
この本はフィールド(学外)に出て色々な活動をする学生向けに作成された本で、内容はフィールド活動/研究をスムーズに行うため、またフィールドで安全に振舞う方法(自分の身は自分で守る、トラブルに巻き込まれないこと)等について事細かく記述されています。
1 例えば、フィールド活動する際の事前学習、情報収集として、立入禁止区域等の確認、申請・許可・届出の要不要、地域の自治会等とのコンタクト、安全な服装の装備、気象の把握と荒天への備え、健康管理への備え、事故やトラブルに備えての保険の付保、万一に備えての救命講習の受講等が記述されています。
2 次に実際に現場に行った際の注意事項として、・単独行動を避ける、・危険と思ったら活動・研究を中断する、・水分の補給と休憩をとる、・携帯電話を所持する、・地図を活用する、・危険動物との遭遇回避、が述べられています。マムシ等に噛まれた場合とか蜂に刺された際の救急対処方法も記述されています。
3 おもしろいところでは、学外の人、組織と付き合う際の注意事項についても述べられています。ポイントは和歌山大学の学生として節度ある態度で面談等に望むこととあります。
・事前学習の他、服装、挨拶、面談後の挨拶状送付等について注意事項が記載
   ・学生が行う活動/研究に対し、社会(大人)は寛大であることが多いが、学生は他人の場
所で活動/研究させて貰っているという謙虚さを常に持つことが肝要。このことによって
トラブルの多くを回避できる。
4 何かを依頼された場合には自衛のために社会の仕組みをしっておく必要があると記述されています。
・地域や個人、企業等から何か依頼された場合には必ず指導教員や担任などの学内の大人に
相談のこと。
   ・教員だって信用できないかもしれない・・・自身の研究のために学生を無料奉仕させて自
身は企業から謝礼(報酬)を受け取るケースがあるかもしれない。教員から依頼された場
合であっても自身の学習効果、責任範囲などを教員とよく話し合う事。教員が高圧的に出
てきた場合にはハラスメント相談員に駆け込む事。
   ・特に「お金」の流れについては注意が必要・・・中でも共同研究費、受託研究費
 そして、この本では和歌山には、自然、歴史、民俗、文化、社会、産業の各分野で世界に公開する価値のある「研究の原石」がゴロゴロしており誰でもが研究の第一人者になれるチャンスがあるということを写真付きで解説されております。
また、最後の方には、和歌山の手つかずの研究ネタが市町村別に一覧表で表されており学生だけではなく研究者にとっても大変貴重な書物と思います。
多くの先生方によって著されたこの力作は、4千部印刷され全学生に配布されたそうです。

 続いて、現役学生より2件のプロジェクトについて説明がありましたので概要を報告します。
まず、システム工学部の福井龍一様より「クリエIT教育プロジェクト―“IT×教育”で気付くこと―」と題して講演がありました。ポイントは以下のとおりです。
 このプロジェクトでは、①プログラミング教育教材の開発と、②プログラミング教室の開講を目的に活動されています。
このようなプロジェクトを立ち上げた背景には、ITニーズ拡大によりICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)等の市場規模は今後も拡大するも、人口減により2030年には約59万人の人材不足が発生すると推計されている中で、国がIT人材を育てるために2020年から小学校でプログラミング教育を必修化するとの方針を打ち出したことがあります(和歌山県では全国に先駆けて2019年より全ての公立小中学校でIT教育を必修化するそうです)。
しかしながら、現状は、大学においてプログラミング教育がされてなく教員の負担が増大するとともに、カリキュラムがなく、教材もソフトウエアのみでハードウエアを考慮した開発になっていない等の問題があります。
 そこで当プロジェクトでは「誰でも教えられる指導案のあるハードウエアを考慮したプログラミング教材の開発」を目指し、①試作品の作成、②指導案の作成、③テキストの作成、④模擬授業という流れで教材開発をすすめています。
そして2017年には小学校高学年を対象に①紀の国わかやま・ものづくりフェア、②おもしろ科学まつりで模擬授業を実施しました。その後のアンケート調査の結果、受講者(生徒)からは・授業は楽しかった、・プログラムを理解できた、・テキストは分かりやすかったと、また保護者からも・子供は楽しめていた、・プログラムを理解できていた、・テキストは分かりやすかったと、それぞれ高い評価をいただいていることが分かりました。
しかしながら、テキストに記載された設問の意味を理解できない子供が相当数(約8割)おり、子供の読解力は大丈夫なのだろうかと感じておりますし、この子供の読解力の問題については別のデータでも裏付けられており、「子供の読解力は大丈夫だろうか?」と感じている研究者は多くいます。
 今後の課題としては、技術的に面白く子供に受けること、プログラムの敷居を低くすることは当然のこととして、講座の中で他の人とのコミュニケーションを取り合いながら考え、読解力を身に着ける方法を模索していきたいと考えています。

 次に、教育学部の辻合悠様、システム工学部の加藤史也様より「3大学連携天野地域活性化プロジェクト」というテーマでお話をして頂きました。以下に講演要旨を記します。
 プロジェクトの概要は和歌山大学、和歌山県立医科大学および信愛女子短期大学の3校の約40人のメンバーで、伊都郡かつらぎ町の南に位置し、高野山のふもと標高450mにある約100世帯300人ほどが住む集落「天野地域」の地域活性をテーマに掲げ主体的な取り組みを行うというものです。そして、地域との交流を通した活動の中で学生の活力が地域にどの様に生かされるかを明らかにするという目標も掲げています。
 地域活性化という話題は今や珍しくありませんが、なぜ天野地域なのかというと、2013年に廃校になった天野小学校が2016年から天野地域交流センターとして簡易宿泊施設にリノベーションされ、ここに辻合様ともう一人の教育学部の学生が訪問したことがきっかけになったとのことでした。なお、天野地域には世界遺産の丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)もあって外国人も訪れる場所であります。
 活動を始めた初年度(28年度)は、学生が地域活性化活動で何ができるのか考えていたところ地域の方からは、「抽象的な意見を出すのではなく具体的な取り組みとしてぶつけてほしかった」、「地域を活性化しようと思わなくても良い」、「地域でやりたいことを提案してほしい」というような思ってもみなかった衝撃的な意見を頂いた。
そこで2年目(29年度)は、地域で実践してみたい調査に合わせて6つの部会を編成し、部会ごとに具体的なテーマを掲げました(部会:農業部会、子育て部会、歴史観光部会、地域活性部会、地域医療部会、環境保全部会)。そしてこれらの6つの部会は、自然や文化・歴史に恵まれた天野の里づくりの向上と振興に寄与することを目的として活動している「天野の里づくりの会」と連携・協働していくことになりました。
 そして、年間を通じて次のような活動を実施しました。
・5月:花まつり・・・新メンバーを加えて初めての天野を知る活動
・6月:自然体験ツアー・・・ホタル観賞イベントに参加。留学生と天野地域散策
・8月:子ども会キャンプ・・・地域の子供会主催のキャンプに参加。子どもたち自身で子供遊びの内容を考えてもらい、学生がサポートする経験が出来た。子どもは思ったことを積極的に言葉にできるということを学ぶことができた。
・11月:秋祭り&中間報告会・・・地域の歴史を紙芝居にして子ども達に伝承。地域の方から絶賛され、学生も得るところがあった。天野および近隣の方々が活動を知って秋祭りに来られ、学びの経験とともに報告を行った。
・2月:最終報告会・・・かつらぎ町総合文化会館にて活動の報告と同時にポスターセッションを行い、来場者と意見交換をした。託児室を設け子連れの方々にもゆっくり報告を聞いていただくことが出来た。また、島精機の島会長に記念講演をして頂いた。
 また、各部会単位では以下の活動、調査を実施しております。
・歴史観光部会:天野の歴史の調査→紙芝居にして子供に伝承
 ・環境保全部会:子供と一緒に星の観察、ホタルの鑑賞
 ・地域活性部会:地域の移住者・高齢者へのインタビュー
 ・子育て部会:天野と和歌山市との子育ての違いの調査
 ・農業部会:竹パウダーの対照実験と大学祭出店
 ・地域医療部会:(和医大生の学業が忙しく調査結果が出せなかった)
 この度のプロジェクトでは、1年目の活動結果を踏まえ2年目には具体的な活動と調査をすることが出来たと同時に地域活動を通じて天野地域が学生のふるさとになりつつあると感じております。また、地域住民の方々が活性化されたと感じることが地域活性化ということであることがわかりました。あわせて、子供に地域の魅力を知ってもらうことができ、将来的に地域の活性化に繋がっていくと感じました。
 一方、メンバーの活動年数や参加回数の違いで主体性が欠如したり、ひとつひとつの活動に対する振り返りが粗雑になっていたり、調査結果に対する分析が不十分であったと感じております。
そこで、今後はメンバーが一致団結して、より主体的な活動を目指すとともに調査結果を吟味して次年度に活かしていきたいと思っております。
 そして、新メンバーの勧誘、子ども会キャンプへの参画(従来は参加)、秋祭りの主催、そして地域の継続について考え、これからも継続的に地域で活動を行っていきたいと考えております。

 以上、各講師の講演の概要をご紹介しましたが、西村先生および中島先生のお話でクリエの理
念、目標、活動の実態、外部への発信および外部からの評価等がご紹介されましたが、クリエは学
生諸君が社会で生きていくために必要なジェネリックスキルを磨く格好の教育プログラムであるこ
とがよくわかりました。そして学生諸君はそれぞれ取り組まれているプログラムを通じて課題解決
のための基礎力、学内外の人々との協働力、コミュニケーション力、プレゼン力等を身に着けてこ
られているものと思いました。
  今後とも、先生方のご指導を頂き、学生諸君が力をつけて母校和歌山大学を広く世間に認知してもらうべくますます外部に発信して貰いたいものです。

  なお、今回の講演の詳細はユーチューブでアップされていますので、そちらの方もご参照ください。
 

1.西村先生

2.中島先生

3.学生さん


以上
ぶらくり会世話人  平林 義康(大学20期)

5月度ぶらくり会例会

柑芦会神戸支部会員の皆様
近隣支部会員の皆様


風薫る気持ちの良い季節到来となりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、5月度ぶらくり会例会は恐らく多くの皆様がお世話になっている『お薬』についてのお話を、現役バリバリの薬剤師にして頂きます。
医師に言われるがままに服用している「お薬」ですが、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。
この際、その道のプロに「お薬」服用に当たっての注意事項等お聞きになりませんか。
講演会の開催要領は以下の通りです。皆様、奮ってご参加ください。


1.日時:2018年5月23日(水)18:30~20:00


2.場所:神戸市産業振興センター 801会議室
      神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号
      (JR神戸駅より徒歩約5分)
      TEL 078-360-3200
      http://www.kobe-ipc.or.jp/access/


3.講師:西田 崇章(にしだ たかあき)様
      ㈱プチファーマシストオレンジ薬局泉佐野 在宅推進部長兼管理薬剤師
      1973年熊本県生れ
      京都薬科大学薬学部製薬化学科卒業
      外資系製薬メーカーにて営業勤務後現職に就く


4.講演テーマ:『お薬の飲み合わせと意外と知らない副作用』


5.会費:1,000円


6.懇親会:講演終了後、近隣の居酒屋で懇親会を開催します。是非ご参加ください。
       (自由参加、予定会費2,500~3,000円)


*出欠のご連絡は、5月13日(日)までに世話役・平林迄ご連絡ください。
            

3月度ぶらくり会(第193回)例会開催のご案内

柑芦会神戸支部会員の皆様

こんにちは。
いつまでも寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか。

さて、昨年11月のぶらくり会では和歌山大学の「クリエ」の活動状況について中島先生および
現役学生の皆様にお話し頂きましたが、3月度のぶらくり会では、前回、時間の関係でお話して
頂けなかった「クリエ」に係る深いお話をクリエご担当の和歌山大学のお二人の先生にして頂く
ことになりました。


開催日時、場所、講演テーマ等は添付の案内状に記載していますので、ご参照のうえ奮って
ご参加ください。

2018年2月20日
柑芦会 神戸支部会員各位
3月度ぶらくり会(第193回)例会開催のご案内
拝啓、
本格的な春も間もなくやってくると思いますが、皆様、如何お過ごしでしょうか。
さて、3月度ぶらくり会例会を下記要領にて開催いたしますので奮ってご参加下さい。
                                    敬具
               記
1.日時:2018年3月20日(火) 18:30~20:00
2.場所:神戸市産業振興センター 801会議室  (JR神戸駅より徒歩約5分)
      神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号
      TEL 078-360-3200
             http://www.kobe-ipc.or.jp/access/
3.講師:①西村 竜一(ニシムラ リュウイチ)様
     和歌山大学システム工学部助教
        和歌山大学協働教育センター(通称:クリエ)所属教員
     奈良先端科学技術大学院大学博士(工学)
②中島 敦司(ナカシマ アツシ)様
       和歌山大学システム工学部教授
       和歌山大学協働教育センター(通称:クリエ)代表
       三重大学博士(学術)
      ③クリエに関わっている現役学生数名(氏名は当日紹介)
4.講演テーマ:
昨年11月には中島先生からは環境問題に関するお話を、またクリエで活躍されている現役学生さんからは彼らの活動の現状および将来の展望等についてお話頂きましたが、今回は、時間の関係で前回お話頂けなかったクリエに関する深いお話を両先生にして頂きます。
①西村先生:『アクティブラーニングを世間に先駆けて行ってきたクリエ』
・クリエをクラブ活動、サークル活動のように受け止める方もおられるかもしれませんが、実態は、昨今、新聞などで目にすることが増えた「アクティブラーニング」、「課題解決型学習、プロジェクト型学習(PBL)」であり、クリエはこれを20年も前から行ってきております。
今回はクリエの「学び」を具体的に紹介するなかから、今、日本で、なぜ「アクティブラーニング」が目指されるようになってきたかを考察したいと思います。
*アクティブラーニング:教員が講義形式で一方的に教えるのではなく、学生たちが主体的に、仲間と協力しながら課題を解決するような指導・学習方法
② 中島先生:『クリエで指導している地域活性化研究への方針』
・地域活性化研究はややもすると地域との付き合い方を間違ってしまう危険性を孕んでいます。これを回避し、本来の地域活性化を目指すために教育機関としてのクリエの指導方針をご紹介します。『地域活性化』とは何かとの本質についても考えてみたいと思います。
5.会費:1,000円
6.懇親会:講演終了後、近隣の居酒屋で懇親会を開催します。是非ご参加下さい。
(自由参加、予定会費2,500~3,000円)
*出欠のご連絡は、3月10日(土)までに世話役・平林迄ご連絡下さい。
                          以上
ぶらくり会 世話役 平林義康(大学20期)

ぶらくり会11月例会の報告

皆さん、こんにちは。
寒い日が続きますが、お元気でお過ごしでしょうか。
さて、遅くなりましたが、ぶらくり会11月例会の報告をします。
例会は非常に充実したものになりましたので、報告も若干長めですがご覧ください。
なお、報告書の末尾に記載しているURLからYouTubeにアクセスしてください。
当日の講演風景がライブで閲覧出来ます。
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1、環境よもやま話  システム工学 中島教授

https://youtu.be/VF3Nq83gNqM
2、クリエ  ソーラーカープロジェクト

https://youtu.be/ik_THVa7GEc
3、クリエ  ゲーム制作プロジェクト

https://youtu.be/3ScnsfGhPQE
つづき

https://youtu.be/Oww374QW7jU
4、クリエ  脳情報総合研究プロジェクト

https://youtu.be/16W-WOnVOxo
以上

ぶらくり会世話人  平林 義康(大学20期)
20171122_183412.jpg 20171122_192059.jpg 20171122_193609.jpg 20171122_200517.jpg 20171122_183357.jpg 20171122_204639.jpg 20171122_201359.jpg
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