ぶらくり会30年5月例会(第194回)報告

ぶらくり会30年5月例会(第194回)報告

開催日時:5月23日(水)午後6時30分~午後8時
開催場所:神戸市産業振興センター 801号室
講  師:西田 崇章(にしだ たかあき)様
     調剤薬局㈱プチファーマシスト オレンジ薬局泉佐野店管理薬剤師兼在宅推進部長
    (略歴)
     1973年熊本県生れ
     兵庫県立宝塚西高等学校卒業
     京都薬科大学薬学部製薬化学科卒業
     外資系製薬会社日本イーライリリー㈱入社・MR活動を行う
講演テーマ:「お薬の飲み合わせで起こる副作用(意外と知らない副作用)」
出席者数 :18名

 多くの皆様が日頃お世話になっている「お薬」ですが、医師に言われるがまま服用し、副作用等意外と知らないことが多いのではないでしょうか。
そこで、今回はその「お薬」の服用に当たっての注意事項等を、第一線で活躍されている薬剤師「西田 崇章様」にお話して頂きました。
 
 ご講演の内容は以下の各項目ですが、それぞれについてその概略を報告します。
1. 薬とアルコール
2. どのくらいの水で薬を飲むとよいか
3. なぜ、同じ量の薬を毎日続けて飲むのか
4. 薬に使用期限はあるのか
5. 薬のさまざまな副作用
6. 整腸剤でおこる副作用
7. 血圧の薬の副作用
8. 睡眠導入剤の副作用
9. 薬の副作用があったら
 10.薬の知識10か条

1. 薬とアルコール

1 飲んだお酒は体のなかでどうなるのか
口から入ったアルコールは胃から20%、小腸から80%吸収されます。その大部分が肝臓で代謝され、アセトアルデヒドを経てアセテート(酢酸)に分解されます。
アセテートは、血液によって全身をめぐり、筋肉や脂肪組織などで水と二酸化炭素に分解され体外に排出されますが、摂取されたアルコールの2~10%が分解されず、そのままのかたちで呼気、尿、汗として排出されます。

2 お酒を飲むとなぜ酔うのか
 血液に入ったアルコールは循環されて脳に到達します。すると、アルコールが脳の神経細 胞に作用し、麻痺させます。これが酔った状態です。
3 お酒の1単位
   お酒の1単位は純アルコールに換算して20gです。
   そして1単位はビールは中びん1本(500ml)、日本酒は1合(180ml)、ウイスキーはダブル1杯(60ml)、焼酎0.6合(110ml)です。
4 酔いがさめるまでの時間
   体重60kgの人が1単位のお酒を30分以内に飲んだ場合、アルコールは約3~4時間体内にとどまります。2単位の場合は約6~7時間かかります。これは個人差があるため、体質的にお酒に弱い人や女性ではもっと時間がかかります。

 2.どのくらいの水で薬を飲むとよいか

コップ一杯程度(約200ml)の水かぬるま湯で飲むのが良いとされています。
   その理由としては、薬(内服薬)を胃や腸に運ぶことと、薬を溶かす(製剤から薬効成分を溶出させる)ためです。

3. なぜ、同じ量の薬を毎日続けて飲むのか

薬の効果は、薬の有効成分の血液中の濃度(血中濃度)によって左右されます。血中濃度は高ければよいというわけではなく、それぞれの薬に効果的な濃度があります。そのため、薬の飲む量(服用量)や回数は治療効果、血中濃度、副作用に配慮して、あらかじめ設定されています。

 4.薬に使用期限はあるのか

   直射日光、湿度、温度などによって薬の成分が分解したり、変質したり、効果が弱くなったりすることがあるため、薬にも使用期限が定められています。
 飲み薬で3年、外用薬で5年です。
 ただし、処方された薬には使用期限が明記されていないことがほとんどです。処方された薬は医師・歯科医師が症状や病気を診断してから処方され、期間に飲み切ることが前提となっているからです。

5. 薬のさまざまな副作用

アレルギーのある人、腎臓、肝臓など薬の分解や排泄に直接関係する臓器に疾患がある人子供、お年寄りなど、薬を分解・排泄する力が弱い人は副作用がでやすくなっています。
薬の副作用として、ふらつき・転倒、物忘れ、うつ、せん妄、食欲低下、便秘、排尿障害等があります。
6種類以上の薬を飲むと副作用の確立が高いとの統計もあるので、薬はなるべく5種類までにしたいものです。
また、薬の種類を減らすには、・優先順位を考える、・本当に必要な薬かどうか、・控えるべき薬はないか、・生活習慣の改善は出来ないか等考えることが肝要です。
あわせて、医師、薬剤師に対して他に使っている薬を必ず伝えることも薬のトラブルを避けるための心得です。
副作用の起こるお薬の飲み合わせのうちよく知られているものとして以下のものがあります。
・降圧剤とグレープフルーツジュース
・抗結核薬とマグロ、チーズ
・総合漢方薬とコーヒー、コーラ⇒ 眠気防止にカフェインを配合したものが多く、カフェインを含むコーヒー、コーラと併せのむとカフェインの過剰摂取となり、様々な弊害をもたらすことがあるます。
・睡眠薬とアルコール
・抗菌薬・抗生物質と牛乳・ヨーグルト

6. 整腸剤で起こる副作用

整腸剤は、大きく分けて生菌製剤と耐性乳酸菌製剤にわけられ、生菌製剤の効能・効果は「腸内菌叢の異常による諸症状の改善」、耐性乳酸菌製剤は「抗生物質、化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善」とされていますが、副作用としては以下のもの
があります。
・急性胃腸炎・・・・下痢、吐き気、腹痛などを起こす病気。ほとんどは自然に治癒
・過敏性腸症候群・・検査では異常が見られないがお腹に不快感・便秘・下痢が続く状 態の病気
・便秘症・・・・・・一般的に排便が週3回以下と少ない状態を指す
*便秘とは、「週3日以上排便がない状態、または毎日便意があっても残便感がある状態」をいいます。
便秘にも種類があります。
・弛緩性便秘・・・腸の運動や腸力の低下によるもの。高齢者やお産回数の多い女性などがなりやすい。
・痙攣性便秘・・・腸の運動がひきつったようになり、便の通りが悪くなるもの。下剤の乱用、過敏性腸炎などが関連している。
・直腸性便秘・・・排便の反射が弱くなっているもの。排便を我慢すること、浣腸の乱用などが原因。
・器質性便秘・・・大腸の炎症やがん、手術後の密着など、腸そのものによる通過障害や排出障害で引き起こされるもの。出血、腹痛、嘔吐をともなったり、心当たりがないのに便が急に止まるような場合は、直ぐに病院で受診してください。

  7. 血圧の薬の副作用

高血圧に関するガイドライン(高血圧の数値)が98年、00年、04年、09年と変更されるに伴って降圧剤服用者が激増しており様々な副作用も発生しています。
主な副作用として以下のものがあります。
 ・劇症肝炎・・・肝機能障害、黄疸
・無顆粒球症・・血液中の白血球のうち顆粒球がなくなる病気で、細菌等に感染しやすくなり肺炎や敗血症などの重症感染症を起こす場合がある。
・白血球減少、血小板減少        
・房室ブロック・・心臓の電気活動が阻害される病気で、めまいや失神をきたすこともある。
・横紋筋融解症・・横紋筋細胞が融解し筋細胞内の成分が血中に流出する病気で、腎不全などの臓器機能不全を起こし、死に至ることもある。
・歯肉肥厚・・・・歯肉が過度に発達した状態を言い、プラークと薬の副作用が関与していると言われている。

   8.睡眠導入剤の副作用

中途覚醒時の出来事を覚えていない一過性前向性健忘やもうろう状態があらわれることがあるので、本剤を使用する場合には少量から開始するなど、慎重に行う必要があります。
なお、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告もあるので、異常が認められた場合には使用を中止すること。
主な副作用として以下のものがあります。
 ・精神神経系への副作用・・眠気、ふらつき、めまい、不眠、いらいら感、舌のもつれ等
 ・肝臓への副作用・・・・・AST(GOT)、ALT(GPT),、γ-GTP、Al-Pの上昇
 ・消化器への副作用・・・・口渇、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、便秘等
 ・循環器への副作用・・・・血圧上昇、動悸、胸部圧迫感、血圧降下
 ・過敏症・・・・・・・・・発疹、掻痒
 ・骨格筋への副作用・・・・倦怠感、脱力感
 ・その他・・・・・・・・・味覚変化、皮下出血、尿失禁、便失禁等
 
   9.薬の副作用があったら

薬で副作用があった場合には「医薬品副作用被害救済制度」という制度を利用して給付請求を行うことが出来ます。
「医薬品副作用被害救済救済制度」は2004年4月に設立された厚労省所管の独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA、通称・パンダ)で取り扱っており、請求に必要な書類は同機構のホームページ(http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai/fukusayo_dl)からダウンロードすることができます。

  10.薬の知識10か条

  ① 人のからだは「自然治癒力」を備えています。しかし、「自然治癒力」が十分に働かないこともあります。そのような時に病気やけがの回復を補助したり、原因を取り除くために薬を用います。
  ② 薬は長い年月をかけて創り出され、承認制度により有効性や安全性が審査されています。
  ③ 薬には医師の処方箋が必要な医療用医薬品と処方箋がなくても薬局などで直接買える一般用医薬品があり、その販売は法律で規制されています。
4 薬は、使用回数、使用時間、使用量など、決められた使用方法がそれぞれ異なっており、医師・薬剤師の指示、薬の説明書に従って正しく使用しましょう。
5 医療用医薬品は、自分の判断で止めたり量を減らしたりせず、また、その薬を他の人に使ってはいけません。
6 薬には主作用と副作用があり、副作用には予期できるものと、予期することが困難なものがあります。
7 薬を使用していていつもと様子が違う時や判らないことがある時は、医師・薬剤師に相談しましょう。
8 薬は高温・多湿・直射日光を避け、子供の手の届かないところに保管しましょう。
9 「サプリメント」や「トクホ」は食品であり、薬ではありません。
10 「お薬手帳」は大切な情報源です。一人一冊ずつ持ちましょう。・・・東日本大震災の際に「お薬手帳」を携帯していたお陰で命拾いした事例もあったそうです。出来れば常に携帯したいものです。

 以上お薬に関する知っているようで知らない話を多くお聞きすることができました。
お薬に頼る必要のない生活を送るのが基本中の基本ではありますが、どうしてもお薬が必要な時には、医師・薬剤師の処方したお薬は用法に従ってキッチリと飲むこと、服用するお薬の種類は極力減らすこと、万一副作用と思われるようなことが起こった時には服用を直ちに止めて医師・薬剤師に相談すること、「お薬手帳」は常に携帯することで自宅外での不慮の病気、けが等に迅速かつ適切に対応出来るようしておくこと等が肝要だと思いました。

 人生100歳時代を元気に生き抜くためにも、お薬とは上手く付き合っていきたいものです。

                                                            以上
ぶらくり会世話人  平林 義康(大学20期)

ぶらくり会5月例会スナップ写真(1) ぶらくり会5月例会スナップ写真(2) ぶらくり会5月例会スナップ写真(3) ぶらくり会5月例会スナップ写真(4) ぶらくり会5月例会スナップ写真(5)

7月度ぶらくり会例会

柑芦会神戸支部会員の皆様

こんにちは。
7月度ぶらくり会例会を添付の内容にて開催しますのでご案内します。
多くの方々のご参加をお待ちしております。
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ぶらくり会30年3月例会(第193回)報告

ぶらくり会30年3月例会(第193回)報告

開催日時:3月20日(火)午後6時30分~午後8時
開催場所:神戸市産業振興センター 801号室
講師および講演テーマ;
1. 西村 竜一(にしむら りゅういち)先生
和歌山大学システム工学部助教/クリエ・所属職員
・『アクティブラーニングを世間に先駆けて行ってきたクリエ』
2.中島 敦司(なかしま あつし)先生
        和歌山大学システム工学部教授/クリエ・センター長
       ・『クリエで指導している地域活性化研究への方針』
3.福井 龍一(ふくい りゅういち)様/システム工学部4年生
・『クリエIT教育プロジェクト ―“IT×教育”で気付くこと―』
     4.辻合 悠(つじあい ひさし)様/教育学部4年生
       加藤 史也(かとう ふみや)様/システム工学部3年生
・『3大学連携天野地域活性化プロジェクト』
出席者数 :16名

 今回のぶらくり会例会は、昨年11月に引き続きクリエに関する講演を、クリエを牽引されているお二人の先生、西村先生および中島先生にして頂きました。あわせて、現役学生諸君からは現在取り組まれているプロジェクトについてお話して頂きましたのでそれぞれの概要を報告します。
 
 西村先生からはクリエ(和歌山大学・協働教育センター)では何を目的にどの様な方法でプロジェクトが推進され、今後どのように展開していくのかについて以下のご説明がありました。
1. クリエは学生が自らプロジェクトを立ち上げ、学ぶことが出来るPBL(プロジェクト型学習、課題解決型学習)の教育制度であり、学生がテーマと指導教員を決め、期間中の進捗等により単位の認定を受けることが出来る制度です。
2. 教員による指導の下、チームを組み、積極的に活動するプロジェクトに対し、さまざまな指導、活動場所や活動に必要な基礎的支援、プロジェクトメンバーから提案された課題(ミッション)に対する活動資金の補助も行います。
3. クリエプロジェクトは和歌山大学の全学部・研究科の学生が対象で、以下のことを目的としており、学生は大学で学ぶことの魅力を再発見することに繋がっていきます。
・学生は大学生活の中で成長を得るためのプラスアルファとして自ら学び、課題を解決するための基礎力を育成していきます。
・そして、社会で生きていくために必要な汎用的な力(ジェネリックスキル)の向上を目指します(プレゼン・作文力、コミュニケーション能力、技術・安全に対する知識、様々な活動を通じた協働の実践力etc.)
・また、大学の教職員と学内協働を行います(教員による活動に対する指導)。
4. クリエには、現在18のプロジェクトがあり360人超の学生が登録しています。
5.中でも特に世間から注目を浴びているいくつかのプロジェクトがあります。
 ①ソーラーカープロジェク
  ・ソーラーカーレース鈴鹿2016でクラス優勝・・・経済学部、システム工学部、観光学部  
   の学生が関わっており理系・文系を問わないモノづくりに取り組んでいます。
 ②クリエ映像製作プロジェクト
  ・和歌山市や企業、社会と連携したPR動画「おかえりなさい」を制作しました。
 ③脳情報総合研究プロジェクト
  ・文科省が後押しする自然科学系を研究する学生による自主研究の祭典「第6回サイエンス・インカレ」で2件が採択されました。
 ④クリエゲーム制作プロジェクト
  ・国際ゲーム開発者協会日本主催のCEDEC2016でアマ団体1位に輝くとともに、任天堂・スクエニ・カプコン等の有力ゲーム会社にプロクリエータを多数輩出しています。
6. クリエの活動はテレビ、ラジオ、新聞等のマスコミを通じて外部にアピールされています。
 ・NHK総合TV(関西)「ぐるっと関西おひるまえ」の放送でタレントの原田伸郎さんが和大に来訪されました。
 ・テレビ朝日系列「キスマイレージ」に「脳情報総合研究プロジェクト」のメンバーが技術を提供し出演しました。
 ・毎日新聞(和歌山版)に「あがらのまち自慢」が掲載されました。
 ・NHKラジオ全国公開生放送「旅ラジ」に取り上げられました。
 ・読売新聞(和歌山版)に「ものづくり 自主性育む」というキャッチでクリエが取り上げられました。
 ・今年3月3日にイオンモール和歌山で2017年度の成果発表会「クリエフェスタ」が開催され多くの来場者で賑わいました。
7. 今後のクリエは以下の2点を重点に奨励していきます。
1 地域の特色を活かした学びを奨励します(2018年「和歌山で学ぶ」)。
  ・和歌山の地域に根付いた技術や科学、文化、生活等を題材とする情報通信技術(ICT)の 
   活用やモノづくり活動を奨励していきます。  
   2017年には以下の2件のプロジェクトが実施されています。
    ・VRを用いたミカンの「有田剥き」動作の可視化(2017年情報処理学会関西支部大会ジュニア会員特別賞受賞)
    ・旧南紀白浜空港滑走路を用いたソーラーカーの走行試験(2017年鈴鹿4時間耐久レース2位(学生チーム1位)、県や白浜町との協働)
2 社会や大学内外との「協働」による課題解決を目指した活動を奨励します。
・和大卒業生との協働を推奨
 ・社会人の先輩から学生に助言
 ・同窓会人脈を活用した学外有識者との交流
 ・ホームカミングデー等での活動紹介
 ・「柑芦会」での学生発表
 ・「和歌山大学基金」への寄付の呼びかけ
また、協働教育を推進するための安全管理についても取組を進められており、その概要説明がありました。
 クリエプロジェクトには旋盤、フライス盤等の各種工作機械を使った作業や溶接作業もあり、ものづくりの基礎と安全教育に力をいれているとのことでした。そして2017年上半期には88名の学生が各種工作機械のライセンスを修得したとのことです。
あわせて、紙の教材による座学に加えビデオ教材も導入して安全教育に力を入れておられます。
 そして今後は、安全教育の導入部を対象とした自主的な教育環境を提供し、ライセンス講習等を通じてテキストでは表現に難しいノウハウを提示していくとのことです。また、クリエが有する知見を整理・コンテンツ化し指導者が交代しても耐えうる教育品質を確保するようにしたいと。
その一環としてモノづくり関係のテキストや中島先生や藤永経済学部長他の先生方が著者となって纏められた「和歌山大学フィールドワーク読本」等も有効活用したいとのことでした。
 中島先生からは和歌山大学が地域に愛される大学になるには何が必要かというお話とともに「和歌山大学フィールドワーク読本」の中身についてご紹介がありました。
 先生は(和大が)地域から愛される大学になるためとして以下の各項目をあげられています。
1 地域に優秀な人材を輩出する大学であること
 ・地域を好きになれる学生の育成するためにずっと愛着を持てるネタで教育すること。
2 地域の課題解決をリードできる大学であること
 ・和大でなければ出来ない専門研究
 ・他大学に明け渡さない気概
 ・世界に向け成果/情報を発信
3 和大生には質の良い教育を
 ・和大生だからと頼れるという状況づくりが必要
 ・若さだけでは「能力」は愛されない
  ・「和大生が考えた○○」・・・他の誰でもない和大生が考えたものであることで意味があるようにしなければならない。
次に、「和歌山大学フィールドワーク読本」についてのご紹介がありました。
この本はフィールド(学外)に出て色々な活動をする学生向けに作成された本で、内容はフィールド活動/研究をスムーズに行うため、またフィールドで安全に振舞う方法(自分の身は自分で守る、トラブルに巻き込まれないこと)等について事細かく記述されています。
1 例えば、フィールド活動する際の事前学習、情報収集として、立入禁止区域等の確認、申請・許可・届出の要不要、地域の自治会等とのコンタクト、安全な服装の装備、気象の把握と荒天への備え、健康管理への備え、事故やトラブルに備えての保険の付保、万一に備えての救命講習の受講等が記述されています。
2 次に実際に現場に行った際の注意事項として、・単独行動を避ける、・危険と思ったら活動・研究を中断する、・水分の補給と休憩をとる、・携帯電話を所持する、・地図を活用する、・危険動物との遭遇回避、が述べられています。マムシ等に噛まれた場合とか蜂に刺された際の救急対処方法も記述されています。
3 おもしろいところでは、学外の人、組織と付き合う際の注意事項についても述べられています。ポイントは和歌山大学の学生として節度ある態度で面談等に望むこととあります。
・事前学習の他、服装、挨拶、面談後の挨拶状送付等について注意事項が記載
   ・学生が行う活動/研究に対し、社会(大人)は寛大であることが多いが、学生は他人の場
所で活動/研究させて貰っているという謙虚さを常に持つことが肝要。このことによって
トラブルの多くを回避できる。
4 何かを依頼された場合には自衛のために社会の仕組みをしっておく必要があると記述されています。
・地域や個人、企業等から何か依頼された場合には必ず指導教員や担任などの学内の大人に
相談のこと。
   ・教員だって信用できないかもしれない・・・自身の研究のために学生を無料奉仕させて自
身は企業から謝礼(報酬)を受け取るケースがあるかもしれない。教員から依頼された場
合であっても自身の学習効果、責任範囲などを教員とよく話し合う事。教員が高圧的に出
てきた場合にはハラスメント相談員に駆け込む事。
   ・特に「お金」の流れについては注意が必要・・・中でも共同研究費、受託研究費
 そして、この本では和歌山には、自然、歴史、民俗、文化、社会、産業の各分野で世界に公開する価値のある「研究の原石」がゴロゴロしており誰でもが研究の第一人者になれるチャンスがあるということを写真付きで解説されております。
また、最後の方には、和歌山の手つかずの研究ネタが市町村別に一覧表で表されており学生だけではなく研究者にとっても大変貴重な書物と思います。
多くの先生方によって著されたこの力作は、4千部印刷され全学生に配布されたそうです。

 続いて、現役学生より2件のプロジェクトについて説明がありましたので概要を報告します。
まず、システム工学部の福井龍一様より「クリエIT教育プロジェクト―“IT×教育”で気付くこと―」と題して講演がありました。ポイントは以下のとおりです。
 このプロジェクトでは、①プログラミング教育教材の開発と、②プログラミング教室の開講を目的に活動されています。
このようなプロジェクトを立ち上げた背景には、ITニーズ拡大によりICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)等の市場規模は今後も拡大するも、人口減により2030年には約59万人の人材不足が発生すると推計されている中で、国がIT人材を育てるために2020年から小学校でプログラミング教育を必修化するとの方針を打ち出したことがあります(和歌山県では全国に先駆けて2019年より全ての公立小中学校でIT教育を必修化するそうです)。
しかしながら、現状は、大学においてプログラミング教育がされてなく教員の負担が増大するとともに、カリキュラムがなく、教材もソフトウエアのみでハードウエアを考慮した開発になっていない等の問題があります。
 そこで当プロジェクトでは「誰でも教えられる指導案のあるハードウエアを考慮したプログラミング教材の開発」を目指し、①試作品の作成、②指導案の作成、③テキストの作成、④模擬授業という流れで教材開発をすすめています。
そして2017年には小学校高学年を対象に①紀の国わかやま・ものづくりフェア、②おもしろ科学まつりで模擬授業を実施しました。その後のアンケート調査の結果、受講者(生徒)からは・授業は楽しかった、・プログラムを理解できた、・テキストは分かりやすかったと、また保護者からも・子供は楽しめていた、・プログラムを理解できていた、・テキストは分かりやすかったと、それぞれ高い評価をいただいていることが分かりました。
しかしながら、テキストに記載された設問の意味を理解できない子供が相当数(約8割)おり、子供の読解力は大丈夫なのだろうかと感じておりますし、この子供の読解力の問題については別のデータでも裏付けられており、「子供の読解力は大丈夫だろうか?」と感じている研究者は多くいます。
 今後の課題としては、技術的に面白く子供に受けること、プログラムの敷居を低くすることは当然のこととして、講座の中で他の人とのコミュニケーションを取り合いながら考え、読解力を身に着ける方法を模索していきたいと考えています。

 次に、教育学部の辻合悠様、システム工学部の加藤史也様より「3大学連携天野地域活性化プロジェクト」というテーマでお話をして頂きました。以下に講演要旨を記します。
 プロジェクトの概要は和歌山大学、和歌山県立医科大学および信愛女子短期大学の3校の約40人のメンバーで、伊都郡かつらぎ町の南に位置し、高野山のふもと標高450mにある約100世帯300人ほどが住む集落「天野地域」の地域活性をテーマに掲げ主体的な取り組みを行うというものです。そして、地域との交流を通した活動の中で学生の活力が地域にどの様に生かされるかを明らかにするという目標も掲げています。
 地域活性化という話題は今や珍しくありませんが、なぜ天野地域なのかというと、2013年に廃校になった天野小学校が2016年から天野地域交流センターとして簡易宿泊施設にリノベーションされ、ここに辻合様ともう一人の教育学部の学生が訪問したことがきっかけになったとのことでした。なお、天野地域には世界遺産の丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)もあって外国人も訪れる場所であります。
 活動を始めた初年度(28年度)は、学生が地域活性化活動で何ができるのか考えていたところ地域の方からは、「抽象的な意見を出すのではなく具体的な取り組みとしてぶつけてほしかった」、「地域を活性化しようと思わなくても良い」、「地域でやりたいことを提案してほしい」というような思ってもみなかった衝撃的な意見を頂いた。
そこで2年目(29年度)は、地域で実践してみたい調査に合わせて6つの部会を編成し、部会ごとに具体的なテーマを掲げました(部会:農業部会、子育て部会、歴史観光部会、地域活性部会、地域医療部会、環境保全部会)。そしてこれらの6つの部会は、自然や文化・歴史に恵まれた天野の里づくりの向上と振興に寄与することを目的として活動している「天野の里づくりの会」と連携・協働していくことになりました。
 そして、年間を通じて次のような活動を実施しました。
・5月:花まつり・・・新メンバーを加えて初めての天野を知る活動
・6月:自然体験ツアー・・・ホタル観賞イベントに参加。留学生と天野地域散策
・8月:子ども会キャンプ・・・地域の子供会主催のキャンプに参加。子どもたち自身で子供遊びの内容を考えてもらい、学生がサポートする経験が出来た。子どもは思ったことを積極的に言葉にできるということを学ぶことができた。
・11月:秋祭り&中間報告会・・・地域の歴史を紙芝居にして子ども達に伝承。地域の方から絶賛され、学生も得るところがあった。天野および近隣の方々が活動を知って秋祭りに来られ、学びの経験とともに報告を行った。
・2月:最終報告会・・・かつらぎ町総合文化会館にて活動の報告と同時にポスターセッションを行い、来場者と意見交換をした。託児室を設け子連れの方々にもゆっくり報告を聞いていただくことが出来た。また、島精機の島会長に記念講演をして頂いた。
 また、各部会単位では以下の活動、調査を実施しております。
・歴史観光部会:天野の歴史の調査→紙芝居にして子供に伝承
 ・環境保全部会:子供と一緒に星の観察、ホタルの鑑賞
 ・地域活性部会:地域の移住者・高齢者へのインタビュー
 ・子育て部会:天野と和歌山市との子育ての違いの調査
 ・農業部会:竹パウダーの対照実験と大学祭出店
 ・地域医療部会:(和医大生の学業が忙しく調査結果が出せなかった)
 この度のプロジェクトでは、1年目の活動結果を踏まえ2年目には具体的な活動と調査をすることが出来たと同時に地域活動を通じて天野地域が学生のふるさとになりつつあると感じております。また、地域住民の方々が活性化されたと感じることが地域活性化ということであることがわかりました。あわせて、子供に地域の魅力を知ってもらうことができ、将来的に地域の活性化に繋がっていくと感じました。
 一方、メンバーの活動年数や参加回数の違いで主体性が欠如したり、ひとつひとつの活動に対する振り返りが粗雑になっていたり、調査結果に対する分析が不十分であったと感じております。
そこで、今後はメンバーが一致団結して、より主体的な活動を目指すとともに調査結果を吟味して次年度に活かしていきたいと思っております。
 そして、新メンバーの勧誘、子ども会キャンプへの参画(従来は参加)、秋祭りの主催、そして地域の継続について考え、これからも継続的に地域で活動を行っていきたいと考えております。

 以上、各講師の講演の概要をご紹介しましたが、西村先生および中島先生のお話でクリエの理
念、目標、活動の実態、外部への発信および外部からの評価等がご紹介されましたが、クリエは学
生諸君が社会で生きていくために必要なジェネリックスキルを磨く格好の教育プログラムであるこ
とがよくわかりました。そして学生諸君はそれぞれ取り組まれているプログラムを通じて課題解決
のための基礎力、学内外の人々との協働力、コミュニケーション力、プレゼン力等を身に着けてこ
られているものと思いました。
  今後とも、先生方のご指導を頂き、学生諸君が力をつけて母校和歌山大学を広く世間に認知してもらうべくますます外部に発信して貰いたいものです。

  なお、今回の講演の詳細はユーチューブでアップされていますので、そちらの方もご参照ください。
 

1.西村先生

2.中島先生

3.学生さん


以上
ぶらくり会世話人  平林 義康(大学20期)

5月度ぶらくり会例会

柑芦会神戸支部会員の皆様
近隣支部会員の皆様


風薫る気持ちの良い季節到来となりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、5月度ぶらくり会例会は恐らく多くの皆様がお世話になっている『お薬』についてのお話を、現役バリバリの薬剤師にして頂きます。
医師に言われるがままに服用している「お薬」ですが、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。
この際、その道のプロに「お薬」服用に当たっての注意事項等お聞きになりませんか。
講演会の開催要領は以下の通りです。皆様、奮ってご参加ください。


1.日時:2018年5月23日(水)18:30~20:00


2.場所:神戸市産業振興センター 801会議室
      神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号
      (JR神戸駅より徒歩約5分)
      TEL 078-360-3200
      http://www.kobe-ipc.or.jp/access/


3.講師:西田 崇章(にしだ たかあき)様
      ㈱プチファーマシストオレンジ薬局泉佐野 在宅推進部長兼管理薬剤師
      1973年熊本県生れ
      京都薬科大学薬学部製薬化学科卒業
      外資系製薬メーカーにて営業勤務後現職に就く


4.講演テーマ:『お薬の飲み合わせと意外と知らない副作用』


5.会費:1,000円


6.懇親会:講演終了後、近隣の居酒屋で懇親会を開催します。是非ご参加ください。
       (自由参加、予定会費2,500~3,000円)


*出欠のご連絡は、5月13日(日)までに世話役・平林迄ご連絡ください。
            

3月度ぶらくり会(第193回)例会開催のご案内

柑芦会神戸支部会員の皆様

こんにちは。
いつまでも寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか。

さて、昨年11月のぶらくり会では和歌山大学の「クリエ」の活動状況について中島先生および
現役学生の皆様にお話し頂きましたが、3月度のぶらくり会では、前回、時間の関係でお話して
頂けなかった「クリエ」に係る深いお話をクリエご担当の和歌山大学のお二人の先生にして頂く
ことになりました。


開催日時、場所、講演テーマ等は添付の案内状に記載していますので、ご参照のうえ奮って
ご参加ください。

2018年2月20日
柑芦会 神戸支部会員各位
3月度ぶらくり会(第193回)例会開催のご案内
拝啓、
本格的な春も間もなくやってくると思いますが、皆様、如何お過ごしでしょうか。
さて、3月度ぶらくり会例会を下記要領にて開催いたしますので奮ってご参加下さい。
                                    敬具
               記
1.日時:2018年3月20日(火) 18:30~20:00
2.場所:神戸市産業振興センター 801会議室  (JR神戸駅より徒歩約5分)
      神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号
      TEL 078-360-3200
             http://www.kobe-ipc.or.jp/access/
3.講師:①西村 竜一(ニシムラ リュウイチ)様
     和歌山大学システム工学部助教
        和歌山大学協働教育センター(通称:クリエ)所属教員
     奈良先端科学技術大学院大学博士(工学)
②中島 敦司(ナカシマ アツシ)様
       和歌山大学システム工学部教授
       和歌山大学協働教育センター(通称:クリエ)代表
       三重大学博士(学術)
      ③クリエに関わっている現役学生数名(氏名は当日紹介)
4.講演テーマ:
昨年11月には中島先生からは環境問題に関するお話を、またクリエで活躍されている現役学生さんからは彼らの活動の現状および将来の展望等についてお話頂きましたが、今回は、時間の関係で前回お話頂けなかったクリエに関する深いお話を両先生にして頂きます。
①西村先生:『アクティブラーニングを世間に先駆けて行ってきたクリエ』
・クリエをクラブ活動、サークル活動のように受け止める方もおられるかもしれませんが、実態は、昨今、新聞などで目にすることが増えた「アクティブラーニング」、「課題解決型学習、プロジェクト型学習(PBL)」であり、クリエはこれを20年も前から行ってきております。
今回はクリエの「学び」を具体的に紹介するなかから、今、日本で、なぜ「アクティブラーニング」が目指されるようになってきたかを考察したいと思います。
*アクティブラーニング:教員が講義形式で一方的に教えるのではなく、学生たちが主体的に、仲間と協力しながら課題を解決するような指導・学習方法
② 中島先生:『クリエで指導している地域活性化研究への方針』
・地域活性化研究はややもすると地域との付き合い方を間違ってしまう危険性を孕んでいます。これを回避し、本来の地域活性化を目指すために教育機関としてのクリエの指導方針をご紹介します。『地域活性化』とは何かとの本質についても考えてみたいと思います。
5.会費:1,000円
6.懇親会:講演終了後、近隣の居酒屋で懇親会を開催します。是非ご参加下さい。
(自由参加、予定会費2,500~3,000円)
*出欠のご連絡は、3月10日(土)までに世話役・平林迄ご連絡下さい。
                          以上
ぶらくり会 世話役 平林義康(大学20期)

ぶらくり会11月例会の報告

皆さん、こんにちは。
寒い日が続きますが、お元気でお過ごしでしょうか。
さて、遅くなりましたが、ぶらくり会11月例会の報告をします。
例会は非常に充実したものになりましたので、報告も若干長めですがご覧ください。
なお、報告書の末尾に記載しているURLからYouTubeにアクセスしてください。
当日の講演風景がライブで閲覧出来ます。
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1、環境よもやま話  システム工学 中島教授

https://youtu.be/VF3Nq83gNqM
2、クリエ  ソーラーカープロジェクト

https://youtu.be/ik_THVa7GEc
3、クリエ  ゲーム制作プロジェクト

https://youtu.be/3ScnsfGhPQE
つづき

https://youtu.be/Oww374QW7jU
4、クリエ  脳情報総合研究プロジェクト

https://youtu.be/16W-WOnVOxo
以上

ぶらくり会世話人  平林 義康(大学20期)
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11月度ぶらくり会(第192回)例会開催のご案内

柑芦会神戸支部会員各位

皆様、こんにちは。
ぶらくり会世話役の平林です。
めっきり秋らしくなってきましたがいかがお過ごしですか。
11月度ぶらくり会のご案内をしますので奮ってご参加ください(開催日:11月22日(水))。
今回は、和歌山大学の協働教育センター(通称:クリエ)のセンター長をされているシステム工学部・中島敦司教授および現役学生3名にお越し頂き講演頂きます。
皆様ご存知のようにクリエは2001年4月に設置され、ソーラーカーで鈴鹿を制覇する等の数々の成果を挙げられてきましたが、現在のクリエの学生諸君は、学会発表にも慣れた学生が多くなるなど以前に比べ相当レベルアップしているそうで、当日の講演が楽しみであります。
また、クリエの活動には資金面での支援も欠かせませんが、企業等の支援に加え我々会員のなかにも百万円単位で支援されている方がおられること知り大変驚いていますとともに、皆様にもお知らせしたいと思います。


                                 2017年10月24日
柑芦会 神戸支部会員各位

          
拝啓、
台風一過本格的な秋到来となりましたが、皆様、如何お過ごしでしょうか。
さて、11月度ぶらくり会例会を下記要領にて開催いたしますので奮ってご参加下さい。
                                         敬具
                   記
1.日時:2017年11月22日(水) 18:30~20:00

2.場所:神戸市産業振興センター 801会議室  (JR神戸駅より徒歩約5分)
      神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号
      TEL 078-360-3200
             http://www.kobe-ipc.or.jp/access/

3.講師:中島 敦司(ナカジマ アツシ)様
      和歌山大学システム工学部教授
      和歌山大学協働教育センター(通称:クリエ)代表
      三重大学博士(学術)
      
      クリエに携わっている現役学生3名(氏名は当日紹介)
      
4.講演テーマ:
①中島教授:『環境をキーワードにした「よもやま」話-世界の環境問題のホンネと時代遅れとなった日本-』
・中島教授は自然再生から妖怪まで、テーマにこだわらない自然保護研究をされています。
②現役学生:『カリキュラムを越えたからこそ見えた世界があった-研究集団へと変貌したクリエ学生のまなび-』
  ・ソーラーカー、ゲーム製作、脳波ロボット等に関してお話頂く予定です。
      中島教授によるとクリエの学生は以前に比べ相当レベルアップしており、学部生の段階で学会発表にも慣れた学生が多くなってきている状況だそうです。

5.会費:1,000円

6.懇親会:講演終了後、近隣の居酒屋で懇親会を開催します。是非ご参加下さい。
(自由参加、予定会費2,500~3,000円)

*出欠のご連絡は、11月15日(水)までに世話役・平林迄メールあるいは電話にてご連絡下さい。
  ・メールアドレス:hirabayashi9497@yahoo.co.jp
・携帯電話:090-8525-7293
                                              以上
ぶらくり会 世話役 平林義康(大学20期)

ぶらくり会29年9月例会(第191回)報告『チーム・ビルディング-硬式野球部神宮への軌跡から』


開催日時:9月19日(火)午後6時30分~午後8時
開催場所:神戸市産業振興センター 801号室
講  師:竹林 明(タケバヤシ ハジメ)様
     和歌山大学観光学部教授
     和歌山大学硬式野球部監督
     和歌山大学経済学部第33期卒業
     兵庫県明石市出身
講演テーマ:『チーム・ビルディング-硬式野球部神宮への軌跡から』
出席者数 :18名

皆様ご存知のように、和歌山大学硬式野球部は、この度近畿学生野球連盟(KBL)の一部リーグを勝ち抜き神宮球場の大学選手権大会に初出場しました。
9月度のぶらくり会例会は、硬式野球部部長の竹林明観光学部教授に、神宮出場に到るまでの経緯を、チームビルディング論を交えてお話頂きましたのでその概要を報告します。

1.硬式野球部は創部93年目、連盟(KBL)加盟67年目にして初優勝、神宮大会出場を決める。
・硬式野球部の創部は1924年(大正13年)の経済専門学校時代、近畿学生野球連盟(KBL)に加盟したのは1950年(昭和25年)秋であります。KBLの中では、2003年から3年間一部リーグいたことはあったものの、長らく二部、三部の厳しい時代が続きました。そして、2012年秋には念願の一部リーグ復帰が叶い、15連覇中であった常勝・奈良学園大学の牙城を崩し、遂に初優勝、神宮大会への切符を手にしたのであります。

2.神宮大会の初戦はチームプレーで勝ったが二戦目(準々決勝)ではメンタル面で負け敗戦となった。
 ・初戦の岡山商科大には4対1で勝利。和大6安打4点、岡山商科大10安打1点。
  安打数では相手に負けたものの繋ぐ野球、ツーアウトからの点をとる野球で勝利を手にしました。1回無安打1点、3回3安打3点。しかしながら、二戦目の上武大にはメンタル面で負けたとのことです。最初より体格の良い相手選手に圧倒されてしまいました。

3.トップを目指す(勝つ)ために野球をやるというチームの最終目標を共通認識することが大事。
・桐蔭高校野球部元コーチの大原監督を和大に呼ぶにあたり2008年当時の主将に「楽しみで野球をやるのか、勝つために野球をやるのか」聞いたところトップを目指すとの答えが返ってきたとのことです。
  それからOBOGを含めて部一丸となってチーム作りが始まりました。学長は元硬式野球部監督であり部長も務められた、当時連盟会長であった小田学長、監督は大原監督、部長は竹林教授、そして学外ではありますが和歌山県の元教育長等、野球に対する情熱に溢れた方々が野球部を後押しすることとなりました。

4.3年前のあることがきっかけでこの度の神宮行きへの狙いが定まる。
 ・当時立ち上げたばかりのチームのホームページで大原監督が一年生の選手紹介をした際に「尊敬する先輩は?」との項目に対して、ほとんどの選手が現主将の眞鍋選手(当時2年生)の名前を書いていたそうです。
  それが決め手で、組織としては2年生の眞鍋選手が主将として適任と判断され、同時に眞鍋選手が4年になった時には神宮に行こうと狙いを定められました。
  下級生の眞鍋選手が主将になってチーム内に不協和音が起きないかと心配ですが、大原監督は大学野球には別の立場からチームを纏め、渉外活動をする主務という立場の人間がいるので、これを4年生にやらせればいいと考えたそうです。

5.チームを成功に導くには目的、目標の設定およびメンバーの責任の明確化が必要。
 ・和歌山大学硬式野球部の目的は「勝つ」野球をすること、目標はリーグ優勝し神宮に行くことで、これらは取りあえず達成されました。
  次にメンバーの責任の明確化ですが、約60人の部員全員を試合の際にベンチ入りさせる訳にはいきません(ベンチ入りは23人)。そこで野球部ではモチベーションの維持、コミットメント低下の防止、不祥事の防止のためにフィールドに立たない選手も含めて全員に役割を与えているそうです。その中には、試合結果を分析する分析班、情報発信するブログ班等があるそうです。

6.チームには色々なタイプがあるが大学部活ではセルフマネジング・チームが理想形。
 ・プロ野球の世界ではクロス・ファンクショナル・チームという形態があり、日ハムや広島が上手くやっているそうです。これはチームが課題解決(優勝)するために親会社、球団経営者、監督・コーチ、選手が部門横断的に協働するプロジェクトチームを結成しプロマネがこれを統括する形態だそうです。
  セルフマネジング・チームはTeam without boss(ボスのいないチーム)とも言われるそうですが、メンバーによって仕事の計画や分担を自律的に決定するもので、リーダーはあくまでサポート役だそうです。このチームを成功に導くにはメンタルコントロールが必要であり、セルフメンタルコントロールが出来るかどうかにかかっています。(この度の神宮での初戦はメンタルコントロールがうまくいき、二戦目はうまくいかなかったのでは)

7.神宮出場でマスメディアのパブリシティにより和歌山大学が一躍脚光を浴びることになった。
 ・全国紙のスポーツ欄、スポーツ新聞、野球専門誌、テレビ等のマスメディアによって和歌山大学硬式野球部の躍進が大きく取り上げられたことはご存知の通りです。卒業生の一人として非常に誇らしく思ったものです。
  そしてこの度の快挙により卒業生、現役学生の高揚感だけではなくこれから大学受験を考えている高校生等にも少なからず影響を与えているものと思いますし、大学当局におかれてもこの快挙を和大の底上げに是非活用して貰いたいものです。
  下世話な話ですが、神宮進出に際しては、多大の費用が掛かったとのことです。
選手の父兄からの資金拠出、卒業生からの寄付等により費用は何と賄ったとのことでしたが、講師(竹林部長)、大学の学生課長が資金集めに奔走されている姿をみて、差し出がましいですが大学当局がもっと前面に出て応援して頂ければと思った次第です。和大を全国区に引き上げるまたとない機会でしたから。

当日の講演ではまだまだ有益なお話を頂きましたが、紙面の都合上、以上にて報告を終わります。  

  ぶらくり会世話人  平林 義康(大学20期)
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9月度ぶらくり会例会『チーム・ビルディング-硬式野球部神宮への軌跡から』のご案内

柑芦会神戸支部会員各位


皆様、こんにちは。
毎日暑い日が続きますが、如何お過ごしでしょうか。
また、台風5号も襲来しましたが皆様ご無事でしたでしょうか。

さて、9月度ぶらくり会例会のご案内を致します。

今回は去る6月に全日本大学野球選手権神宮大会で大活躍をされた和歌山大学硬式野球部部長の竹林明様に講師となって頂き、一時は三部リーグに低迷していた野球部をどのようにして立て直しこの度の快挙に結び付けていったか、「チームビルディング」に係るお話を中心にご講演頂きます。
なお、竹林様は兵庫県出身の経済学部33期のご卒業であり、観光学部の教授をされております。
日時等詳細は添付シートでご確認頂き、多くの方のご来場をお待ちしております。

                                    2017年8月8日
柑芦会 神戸支部会員各位

       9月度ぶらくり会(第191回)例会開催のご案内
拝啓、
立秋が過ぎたと思えないような暑い日が続きますが、皆様、如何お過ごしでしょうか。
さて、9月度ぶらくり会例会を下記要領にて開催いたしますので奮ってご参加下さい。
                                        敬具
                   記
1.日時:2017年9月19日(火) 18:30~20:00

2.場所:神戸市産業振興センター 802会議室  (JR神戸駅より徒歩約5分)
      神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号
      TEL 078-360-3200
             http://www.kobe-ipc.or.jp/access/

3.講師:竹林 明(タケバヤシ ハジメ)様
      和歌山大学観光学部教授
      和歌山大学硬式野球部部長
      和歌山大学経済学部第33期卒業
      兵庫県明石市出身

4.講演テーマ:『チーム・ビルディング-硬式野球部神宮への軌跡から』
      ・近畿学生野球連盟三部リーグまで降格した硬式野球部が、10年の時を経て、近畿学生
       野球連盟一部での初優勝・神宮大会出場を果たしました。
       この間チームに何が起こったのか、チームビルディング論を織り交ぜながらお話頂きます。

5.会費:1,000円

6.懇親会:講演終了後、近隣の居酒屋で懇親会を開催します。是非ご参加下さい。
(予定会費2,500~3,000円)

*出欠のご連絡は、9月10日(日)までに世話役・平林迄メールあるいは電話にてご連絡下さい。
  ・メールアドレス:hirabayashi9497@yahoo.co.jp
・携帯電話:090-8525-7293
                                        以上
ぶらくり会 世話役 平林義康(大学20期)

ぶらくり会29年7月例会(第190回)報告 講演テーマ:『走姿顕心(そうしけんしん)』

ぶらくり会29年7月例会(第190回)報告
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開催日時:7月13日(木)午後6時30分~午後8時
開催場所:神戸市産業振興センター 801号室
講  師:鹿多 証道(シカタ ショウドウ)様
     浄土真宗本願寺派妙正寺第19世住職
     高校野球連盟公式審判員
講演テーマ:『走姿顕心(そうしけんしん)』
      =走っている姿に、そのままその人の心が顕われる=
出席者数 :16名

7月度のぶらくり会は、浄土真宗本願寺派妙正寺の第19世住職で高校野球連盟公式審判員でもあられる鹿多証道様に講師となって頂き、『走姿顕心』というテーマで高校野球に纏わるお話をして頂きました。
講師は他にも、高校教員、加古川市社会教育委員長や多くの公職に就かれているとともに本願寺派仏教音楽研究所スタッフ、音楽の館コンサート協会専属司会者、音楽解説、近隣自治体主催の各種講習会講師等幅広く活躍されています。

高校野球は今年の夏の大会が第99回大会、春の選抜が第89回大会ですが、講師は、今現在は甲子園には立たれていないそうですが、約40年の間に47回にも及ぶ大会の審判員をされてきたそうです。そして目の前で繰り広げられる数々の名勝負を目の当たりにして、審判員としての立場からその時々に感じたことや、野球に纏わる様々な蘊蓄を披露して頂きましたので以下にその概略を紹介します。

スポーツ競技は走ることが基本ですが、「走り」にも、「駆け足」、「ダッシュ」、「全力疾走」等の種類があり、限られた時間で活動を行う、無駄をなくす、相手を待たせないとの観点よりこれらの「走り」をうまくとり合わせその時々の状況に応じて走ることが重要とのことです。

アメリカで誕生したベースボール(Baseball)を野球と和訳したのは松山が生んだ俳人正岡子規であることは多くの方がご存知のところですが、なぜベースボール=野球なのか。直訳すれば壘球(塁球)でよかったのではと思いますが、これには子規の本名が関係しているそうです。子規の本名は正岡升(マサオカ ノボル)ですが、ノボル≒野ボール=野球となったようです。
アメリカに纏わる話として、ソフトボールについてもちょっとしたお話がありました。ソフトボールは形式もルールも野球を小型化したようなものですが、これはそもそも空母の甲板で野球をやろうとの発想から誕生したものだそうです。

 高校野球連盟のマークをご存知でしょうか。ホームベースの中にFを丸で囲んだ形になっていますが、これは、Fight、Friendship、FairplayそしてFederationのそれぞれの意味をこめているのだそうです。

 夏の甲子園のテーマソング(入場行進曲)「栄冠は君に輝く」は古関裕而さんによって作曲されましたが、第21回大会(1948年)より演奏されているそうです。
戦前戦中の古関さんは、「勝ってくるぞと勇ましく・・・」で始まる「露営の歌」を始めとした戦時歌謡を多く作りましたが、戦地に送られ戦死する人たちに対して申し訳ないとの自責の念から戦後は「長崎の鐘」、「とんがり帽子」等の戦争犠牲者に対する鎮魂歌や東京オリンピックマーチ等多くの名曲を作り出しています。慶応大学や早稲田大学の応援歌も古関さんの作曲だそうですし、プロ野球の阪神ターガースの応援歌、通称「六甲颪」や、巨人軍の歌、ドラゴンズの歌等多くのスポーツ関係の歌を手掛けられています。

 間もなく夏の甲子園大会が始まりますが、甲子園での大会でエポックになった試合がいくつかあったそうですのでそれらを紹介したいと思います。

 まず、5回にグランド整備ということで試合が中断されますが、これは夏の69回大会から始まったそうで、試合中は水分不足気味になる審判団の給水、休憩の時間の意味合いもあるそうです。

 次に80回の夏の大会は松坂大輔投手を擁する横浜高校が優勝した年です。決勝では松坂投手がノーヒットノーランを成し遂げましたが、準々決勝ではPLと延長17回、3時間19分の熱戦が繰り広げられました。この試合がきっかけとなり翌年の71回選抜大会より延長15回で引き分け再試合の仕組みが取り入れられたそうです。
 また、同じ80回夏の大会より、今ではポピュラーになっているバッターのアウトカウントをプロ野球に先駆けて、ボールより先に言い、ストライクを次に言う方法に変更したそうであります。なお、スコアボードの表示が、B(ボール)、S(ストライク)、O(アウト)に変更になったのはそれから12年後の83回選抜大会からだそうです。
なお、アメリカでは当初よりB、S、Oの順でカウントしているそうです。

 88回夏の大会はハンカチ王子こと斎藤佑樹投手の早稲田実業とマー君こと田中将大投手の駒大苫小牧の決勝引き分け再試合で大いに盛り上がった年でしたが、この年の秋には兵庫県で「のじぎく国体」が開催されました。そして高砂球場では夏の大会と同じ組み合わせの高校硬式野球の決勝が行われ、ハンカチ王子とマー君の対戦ということで徹夜組も出るほど大いに盛り上がりました。結果は1対0で夏の大会と同じく早稲田実業の優勝となりましたが、高砂球場はハンカチ王子に因んで「ハンカチメモリアルスタジアム」の愛称を冠しております。
講師によると、試合中にみたハンカチ王子の印象としては、キチットしたマナーを身に着け、身だしなみがしっかりとし、多くを話すことはなく、プロというよりはアマチュアの
方が向いているのではないかと思ったとのことでした。

以上が、講師よりお話頂いた高校野球に纏わる主な話ですが、おりしも和歌山大学硬式野球部が神宮大会で大活躍し、和大の名前を全国に広めてくれたこともあって、我田引水ではありますが、まさに時宜を得たテーマのぶらくり会であったと思っております。

以上
   ぶらくり会世話人  平林 義康(大学20期)

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