ぶらくり会7月例会報告


ぶらくり会7月例会報告



開催日時:7月23日(火)午後6時30分~午後8時

開催場所:神戸市勤労会館406号室

講  師:汲田 康太(くみた こうた)氏
ぶらくり会7月例会P1010256


和歌山大学経済学部市場環境学科61期卒

平成25年4月合同製鐵株式会社入社

講演テーマ:日越学生交流セミナーに参加して

出席者数:15名

ぶらくり会7月例会P1010252


今回のぶらくり会例会は、去る3月末に和歌山大学経済学部を卒業されたばかりの汲田康太さんに、「日越学生交流セミナーに参加して」というテーマで講演をしていただきました。汲田さんは、本年2月末から3月初めの9日間他の和大生10名および引率者3名とともに、現地学生との交流を目的にベトナムを訪問されました。

講演は、ベトナムの国土、人口等の国力および仏領インドシナ時代からベトナム戦争を経て南北統一によって社会主義国になった歴史に関する話に始まり、現地における日系企業の活動状況、現地の学生気質等を中心に進められました。

ベトナムは親日的であり、ベトナム人は働き者であるとのマスコミによる情報以外あまりその実態を知らないこともあり非常に興味深く講演を拝聴しました。講演のなかでも特に印象に残った点を以下に記します。



まず、約8700万人の人口のうちの86%がキン族(越人)で、他に53の少数民族のいる多民族国家であるが、少数民族出身の人物が共産党書記に選出される等、少数民族対策をしているとのことでした。また、宗教についてもマジョリティーは仏教であるがその他にカトリック、カオダイ教他多数あり全て認められているとのことでした。これらは同じ社会主義国でも中国等と大きく異なる点と思われます。



経済活動に関しては、現地にはパナソニック、キャノン等の大手日系企業他、資本金1億円以下の中小企業も多く進出しているとのことですが、工場の労働者の大半(汲田さん一行が見学した工場では実に9割)が女性であったとのことでした。これは、ベトナムでは、伝統的に「国は男性が守り、家計や家庭は女性が守る」という考えに基づくものと思われるとのことでした。



また、メーカーにおける現地調達率は平均で約28%(パナソニックで約10%)と低く、部品の多くは、近隣の東南アジア諸国から輸入しているとのことでした。今後ASEAN諸国内で関税が撤廃された際には、それらの国々との製品価格競争になることが予測されるが、この流れに対応するためには現地に部品工場の設立等を行い安い人件費での組み立てを行いベトナム内外の需要に応えていく必要があろうかと。



日越関係については、1973年の外交関係樹立後、中越戦争等で一時中断はあったものの、順調に発展してきており、毎年のように双方の首脳が相互訪問を行い、今年の初めにも安倍総理大臣が最初の外遊先としてベトナムを訪問し、日越間の「戦略的パートナーシップ」を更に発展させていくことを確認したのは記憶に新しいところです。



一方その他の国との関係では、中国とは一時の接近から現在は距離を置いた付き合いに変換しているとのことでありました。

また、韓国については、特に家電製品でサムスン、LGといったところが市場を席巻している感があるとのことでしたが、これはベトナム戦争当時に米軍を応援する形で韓国軍も侵攻していた影響も想定されるのではないかとのことでした。



ハノイ貿易大学およびダナン大学で行われた現地学生との交流では、就職に関する考え方、その他で日本の学生の考え方との違いを披歴して頂きました。以下はその主なものです。

・海外経験のない学生でも流暢に日本語、英語を話すことができる。また、日本の文化や習慣に対する知識も多く持っており、何事にも積極的で真面目である。

・製造業に対する関心が薄く、サービス業に対する関心が強い。日系企業に就職できなかった場合には、銀行やIT企業に就職したいと考えている。第一次産業、第二次産業があってはじめて第三次産業が成り立つことに対する認識が薄いのではないかと。

・時間や決められたことを守るという認識が薄い。ハノイ貿易大学では約束の時間に集合したのは11人中3人であったとのことでした。



最後に、充実した講演会であったのはもちろんですが、よどみなく講演および質疑応答に対応された汲田講師を見ていると、頼もしい後輩がいるものだ、和歌山大学は決して地盤沈下しっ放しではないと、意を強くしたものです。

今後とも、彼に続く若い同窓生が出てこられることを期待しております。



ぶらくり会世話人  平林 義康(大学20期)


ぶらくり会7月例会P1010247
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