ぶらくり会26年11月例会報告

ぶらくり会26年11月例会報告

開催日時:11月17日(月)午後6時30分~午後8時
開催場所:神戸市産業振興センター 801号室
講  師:石川 憲幸(いしかわ のりゆき)様
兵庫県議会議員 自民党議員団幹事長
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講演テーマ:「最近の県政の課題について―8月豪雨、野々村問題等―」
出席者数:27名

11月度ぶらくり会例会は兵庫県議会議員の石川憲幸様を講師にお迎えし、「最近の県政の課題について―8月豪雨、野々村問題等―」というテーマでご講演を頂きましたので、その要旨を報告します。
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講師は昭和53年に和歌山大学経済学部を卒業され(26期)、家業を継承されたのち、平成11年4月の選挙で氷上郡から兵庫県議会議員に立候補し初当選されました。その後3回連続で当選されて現在は4期、16年目のベテラン議員でいらっしゃいます。
この間、各種常任委員会の委員はもちろんのこと、総務常任委員会、建設常任委員会の委員長はじめ、自民党議員団の政務調査会長を歴任され、現在は幹事長の要職に就かれております。

講演は、以下の4点を中心に進められましたが、上記のように議会の要職に就かれている講師ですので、我々が普段なかなか知りえない県政にまつわるお話を伺うことが出来ました。
1.県議に就任するまでの経緯
2.自民党議員団幹事長の職務
3.政務調査会費のあり方について
4.丹波市豪雨災害のその後

 まず、講師が県会議員に就任するまでの経緯については、放送作家でフリーアナウンサーの三条杜夫さん著の「男の決断―運命が変わるとき 石川憲幸」で紹介されています。
それによると、当時の氷上郡選出の議員は県議会議長の藤田三郎さんでしたが、4期16年守り抜いた議席を、身体の不調を理由に、しかるべき後継者に譲りたいと人選を進めていたそうです。

そして、後継者として白羽の矢が立てられたのは、氷上郡春日町の製材所の社長をされておられた若干43歳の講師であります。
政治の世界とは無縁であった講師は、悩みながらも奥様、お母様、恩師、町の有力者等に相談を持ち掛け、アドバイスを頂き、選挙公示まで百日余りの平成11年年明けに、「お年寄りを大切にする福祉、女性に関わりの深い環境、若い世代に夢を与える経済」をスローガンに選挙戦に入られました。

 これらのスローガンを掲げ、「自身が旗を振るからみんなで後押しをしてほしい」との講師の心意気に感銘した前町長や高校の恩師、地元住民が百人、二百人と自発的にまた手弁当で選挙ボランティアとして駆けつけてくれたとのことでした。

 対立候補は一名で世評では7対3あるいは6対4で相手方有利とされたなかで選挙が終わり、氷上町が開票された時点で相手方が断然有利と思われ、相手陣営はすでに当選確実とみていたそうです。ところが、講師の地盤の春日町・市島町の開票結果がなかなか発表されずやきもきしていたところ、やっと午後10時40分にテレビから講師の「当確」が報じられました。このように発表が遅くなったのは講師の春日町での得票率が80パーセントにもなったことが理由らしく、無名の新人の得票率がこれほどもあるだろうかと選管が2回も集計したとの話もありました。

 ズブの素人で、時間もなく、地盤もなく、金も使わず清く正しくだけをモットーに戦ってきた講師はこのようにして県議会の一年生議員になったのでした。

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 次に、自民党議員団幹事長は、県会議員89名中44名の自民党所属議員(講演当日は87名中43名)のトップであり、知事以下の当局や外部団体と様々な折衝をする自民党の窓口として様々な交渉を行い、自身で「頭脳の政務調査会長、腕力の幹事長」と表現される程、幹事長職は過酷な職務であるとのことです。

 講師は、前任の幹事長が任期途中でたつの市長に転身された関係で平成25年9月に幹事長に就任され今年4月に再任されておりますが、2期連続幹事長に就任されるのは講師が初めてとのことでした。

 幹事長としての「腕力」は、幹事長に就任間もない昨年10月に発生したセクハラ議員を自民党議員団より除名したこと、今年7月に世界的に有名になったN元議員の「号泣会見」に端を発した政務調査費問題を自民党として取り纏めたこと、講演当日に発生した「県連や県議員団、地元支部に断りなく次期衆議院選挙に立候補表明した」議員を除名したこと、等で発揮されたようです。

これらは我々素人受けする事案ではありますが、幹事長として本来の職務は、当局より出されてくる各種議案および予算案をどのように取り扱うか最終決断したり(承認するのか、差し戻しするのか)、外部団体の陳情等に対応したりすることであり、非常に責任重大であるとともに過酷なものと思われます。

N元議員に端を発した政務調査費問題は、全議員の過去を精査し10月10日に公表されたところです。

その結果、平成26年10月1日より制度が改正され、全ての政務調査費は領収証を必要とし、ETC料金も使用明細を提示することになり、事前払いではなく後払い方式に変更になり、かつ、個人に直接支払うのではなく各会派経由で支払うように変更になったとのことです。

なお、制度改正により、政務調査費は従来の月額50万円が10%カットされ45万円となりました。果たしてこの費用は必要かとの疑問もありますが、講師によると、きっちりと議員活動するためには事務所および事務員の給与等固定経費は必要であり、45万円は決して多くない金額とのことでした。

8月の豪雨については、多くの人的被害のあった広島市の事例が注目されていますが、同時期に丹波市でも甚大な被害があったことは記憶に新しいところです。

丹波市では8月16日夜半から翌17日早朝にかけていわゆるバックビルディング現象と言われる積乱雲の発生により1時間あたり90mm以上、累計で400mmの豪雨が降り累積で75万㎥の土砂が流出しました(広島市では50万㎥)。

 講師はこの時、兵庫県と友好提携をしているロシア・ハバロフスクへ知事や県会議員とともに飛び立つべく成田でスタンバイしていましたが、豪雨災害の一報を受けて、講師だけ関空に引き返し丹波にタクシーを飛ばしたとのことでした。

 ところで、流出した土砂を取り除くのは基本的に公費で行われますが、費用の数パーセント(規模によっては数百万円の金額?)を土地の所有者が負担する仕組みになっており、土砂の処分を望まない人も出てきています。

この処分を望まない人の土地を買取り、その上に他の処分する土地の土砂を積み上げ、例えば、元々田圃であったところは農転の必要のない果樹園にする等の再開発を推進しているとのことで、これを、「丹波方式」というそうです。

 上記以外にも、阪神淡路大震災と県債にまつわるお話、選挙資金のお話等を伺いましたので、その要旨を以下に記します。

20年前の阪神淡路大震災では兵庫県は多額のインフラ被害を蒙り、1.3兆円の借金背負うことになりました。その残高は現在5300億円ですが、そのために財務力は北海道についでワースト2位だそうです。

然るに、東日本大震災で被害のあった東北3県の借金の残高はずっと横ばいで、これは被害の復興費用は全て国が負担していることを意味しています。

 兵庫県も残高を少しでも国で負担してほしいと申し入れましたが、今頃何をと断られ、借金を少しでも減らすために、平成20年より知事は25%、議員および県の部長クラスは10%の給与カットをしています。

因みに、講師の報酬は一般企業の部長クラスレベルで、また当選回数にかかわらず、議員の報酬は一律だそうです。この額が多いか少ないか意見の分かれるところだとは思いますが・・・


 選挙資金については、最初の選挙の時は、車のリース代、選挙事務所の借り賃等々全て含めてン千万円かかり、講師は自身の定期預金を全て取り崩したとのことでした。

 なお、2回目以降の無投票の際にはン百万円程で済んだそうです。
 ただ、一般企業の部長クラスの報酬では毎月20万円以上の持ち出しになり、16年間の議員活動で約1億円程度の持ち出しになっているとのことで、ご自宅の稼業を切り盛りされている奥様に感謝しきりだそうです。

 このようなお話を聞いていると、県会議員は欲得でやることは出来ず、やはり使命感がないと出来ないものだとつくづく思いました。

 趣味の世界でも、講師は抜きんでた才能をお持ちであることを付け加えさせて頂きます。

その一つは、ゴルフの腕前です。かつて、兵庫県代表として、国体にも出場されており、ハンディキャップは「1」までいったそうで、県のアマチュアのトップ3の一人と言われる程だったそうです。ゴルフ上達のコツについては、講師の公式ブログに掲載されていますので興味のある方はご覧になってください。

 更に、講師は学生時代にマンドリンクラブで活躍され、今ではオーケストラのコンダクターもされているそうです。

 その他、興味のあるお話も多々伺うことが出来ましたが、以上で例会報告は終わりにさせていただきます。

 最後に、県会の要職で活躍されている講師が、来春の統一地方選挙で兵庫県議に再選された暁には県議会議長に推薦されるのはほぼ間違いないとのことで、われわれ和歌山大学の同窓生として非常に誇らしいことであります。
選挙区の異なる皆様も講師の益々のご活躍にエールを送って頂きと思います。

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ぶらくり会世話人  平林 義康(大学20期)
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